受け売り 現代史 : アメリカ Part1
2009年夏 現代史
現代史の講座を受講していて思うのは・・・
歴史の講座ではあるが、講師の意図するところは
「現在直面する諸問題を、その歴史を少しだけ遡って理解を深める。」というところにある。
従って、受講する私の感覚としては、歴史というよりも「世界情勢」の講座と受け止め、講義を聴き、参考本を紐解いている。
今回は、4回にわたって”アメリカ合衆国”を取り上げる。(以下、”アメリカ合衆国”をアメリカと表記する)
これまでは、殆んどが1回(1講座=2時間)で1カ国を対象としてきたのて、その意味では一寸長丁場になる。
現在の世界情勢は、アメリカの存在を抜きにしては語れない。
その影響力の大きさはますます増大する感があった。
だが、今、転換期に差し掛かっているのかもしれない。
アメリカに端を発した世界的金融危機、そしてついにはGMの破綻である。
写真: GM本社(カナダ側から) 手前は国境を流れるデトロイト川
広大な領土を有するアメリカは、全ての発想の基本が 「大きい」 。
GMの車両の大きさ、広大な土地を耕す農業、身近ではステーキの大きさ・・・(アメリカに行ったことは無いが、テレビなどではそう伝えられるので・・・。)
わが国のように国土が狭い国の発想とは違うのであろう。
だから、車一つとっても、小型化、効率化、省エネといった発想には結びつかないのかもしれない。
面積は、日本の25倍もあるのだから。。。
そのアメリカを真っ向から取り上げるというので、少し荷が重いのでは無いかとさえ思っている。
しかし、講師は言う
”アメリカの歴史は、遡っても高々400年です。その頃の日本は江戸時代なんです。そう考えれば腰が引けることはない”
と・・・。
ともかく最近の話題から入ろう。
◇オバマ政権スタート
1月にオバマ政権が発足した。
アメリカでは、政権発足後最初の100日が民意を掴む最も重要な期間と言われている。
既にこの期間を経過している。
オバマ政権は、深刻な金融危機、イラクやアフガニスタン問題など、数々の負の遺産を受け継いでスタートした。更には、新型インフルエンザの蔓延というおかけまで付いてきた。
最大の課題は、経済危機であろう。早速、「景気対策法」を成立させた。
この法律では、公共事業による雇用の確保や、人口の90%を占める中流以下の家庭を対象とした減税を中心にすえている。
また、低金利の住宅ローンを用意して、住宅ローンを払えなくなった人々を救済する方法も発表した。(これが救済策となる理由が良く理解できないか・・)
一方、将来を見据えた産業の育成策も打ち出した。
一連の政策には莫大なお金がかかる。
すでに手がけた金融機関の救済、大手自動車メーカーの救済・対策を含める今年度の財政赤字は過去最悪になると見られている。
外交政策はどうか。
直近では「北朝鮮問題」があるが、オバマ政権はやや静観の姿勢を続けている。
北朝鮮が、アメリカとの直接交渉で、経済支援を取り付けたいとの狙いなのだろうが、オバマ大統領は動じる様子は無い。
優先したいのはアフガニスタンなのだろう。
その理由は、今のまま放置しておけば、再びアメリカ本土や同盟国に対するテロ攻撃の拠点になりかねないと考えているからである。
取り敢えずは、イスラム原理主義組織タリバンに再び政権を握らせないこと。
そして、アフガニスタンを「アルカイダの聖域にしないこと」である。
しかし、タリバンやアルカイダは、隣接するパキスタンでも急速に勢力を拡大している。
この問題は、アメリカ一国だけで解決できないという基本認識に立っていて、日本を初めとする同盟国ばかりでなく、敵対関係が続いているイランや「新冷戦」といわれるほど関係が悪化しているロシアも巻き込んだ国際協調体制の構築を目論んでいる。
ただ外交に関しては基本姿勢を打ち出しているが、具体的な政策づくりまでには至っていない。
理想だけを掲げただけで、行動計画が伴わないとの批判もある。
ともかくも、今後急速に経済が回復する可能性は小さいと見られるだけに、オバマ政権にとっては、大きなプレッシャーの中での、全力投球が期待されている。
現代史の講座を受講していて思うのは・・・
歴史の講座ではあるが、講師の意図するところは
「現在直面する諸問題を、その歴史を少しだけ遡って理解を深める。」というところにある。
従って、受講する私の感覚としては、歴史というよりも「世界情勢」の講座と受け止め、講義を聴き、参考本を紐解いている。
今回は、4回にわたって”アメリカ合衆国”を取り上げる。(以下、”アメリカ合衆国”をアメリカと表記する)
これまでは、殆んどが1回(1講座=2時間)で1カ国を対象としてきたのて、その意味では一寸長丁場になる。
現在の世界情勢は、アメリカの存在を抜きにしては語れない。
その影響力の大きさはますます増大する感があった。
だが、今、転換期に差し掛かっているのかもしれない。
アメリカに端を発した世界的金融危機、そしてついにはGMの破綻である。
写真: GM本社(カナダ側から) 手前は国境を流れるデトロイト川
広大な領土を有するアメリカは、全ての発想の基本が 「大きい」 。
GMの車両の大きさ、広大な土地を耕す農業、身近ではステーキの大きさ・・・(アメリカに行ったことは無いが、テレビなどではそう伝えられるので・・・。)
わが国のように国土が狭い国の発想とは違うのであろう。
だから、車一つとっても、小型化、効率化、省エネといった発想には結びつかないのかもしれない。
面積は、日本の25倍もあるのだから。。。
そのアメリカを真っ向から取り上げるというので、少し荷が重いのでは無いかとさえ思っている。
しかし、講師は言う
”アメリカの歴史は、遡っても高々400年です。その頃の日本は江戸時代なんです。そう考えれば腰が引けることはない”
と・・・。
ともかく最近の話題から入ろう。
◇オバマ政権スタート
1月にオバマ政権が発足した。
アメリカでは、政権発足後最初の100日が民意を掴む最も重要な期間と言われている。
既にこの期間を経過している。
オバマ政権は、深刻な金融危機、イラクやアフガニスタン問題など、数々の負の遺産を受け継いでスタートした。更には、新型インフルエンザの蔓延というおかけまで付いてきた。
最大の課題は、経済危機であろう。早速、「景気対策法」を成立させた。
この法律では、公共事業による雇用の確保や、人口の90%を占める中流以下の家庭を対象とした減税を中心にすえている。
また、低金利の住宅ローンを用意して、住宅ローンを払えなくなった人々を救済する方法も発表した。(これが救済策となる理由が良く理解できないか・・)
一方、将来を見据えた産業の育成策も打ち出した。
一連の政策には莫大なお金がかかる。
すでに手がけた金融機関の救済、大手自動車メーカーの救済・対策を含める今年度の財政赤字は過去最悪になると見られている。
外交政策はどうか。
直近では「北朝鮮問題」があるが、オバマ政権はやや静観の姿勢を続けている。
北朝鮮が、アメリカとの直接交渉で、経済支援を取り付けたいとの狙いなのだろうが、オバマ大統領は動じる様子は無い。
優先したいのはアフガニスタンなのだろう。
その理由は、今のまま放置しておけば、再びアメリカ本土や同盟国に対するテロ攻撃の拠点になりかねないと考えているからである。
取り敢えずは、イスラム原理主義組織タリバンに再び政権を握らせないこと。
そして、アフガニスタンを「アルカイダの聖域にしないこと」である。
しかし、タリバンやアルカイダは、隣接するパキスタンでも急速に勢力を拡大している。
この問題は、アメリカ一国だけで解決できないという基本認識に立っていて、日本を初めとする同盟国ばかりでなく、敵対関係が続いているイランや「新冷戦」といわれるほど関係が悪化しているロシアも巻き込んだ国際協調体制の構築を目論んでいる。
ただ外交に関しては基本姿勢を打ち出しているが、具体的な政策づくりまでには至っていない。
理想だけを掲げただけで、行動計画が伴わないとの批判もある。
ともかくも、今後急速に経済が回復する可能性は小さいと見られるだけに、オバマ政権にとっては、大きなプレッシャーの中での、全力投球が期待されている。
by m-morio
| 2009-06-08 14:00
| 市民カレッジ