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はじめのいっぽ

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日々雑感を記録します

奈良県桜井市に住む友人がいる。
高校時代の同級生で、確か、クラス替えがあっても2年間は一緒だったと記憶する。
その彼とは、卒業後音信が途絶えた。
その時期の私はというと、受験に失敗して浪人生活であった。
彼は期するところがあって京都へ出た(後で分かったことではあるが)。

その後四十余年なんらの交流もなく長い年月が流れた。
その彼から一枚のはがきをもらったのが3年前のこと。札幌に行くから会おう・・との便りだった。
Gホテルのロビーで会った彼は高校生時代の面影を残した還暦を過ぎた紳士だった。

音信が途絶えたのには、お互いにそれなりの事情もあった。
学校を介したお付き合いの場合、多くの場合、同窓会名簿などを通してその消息が分かることが多い。
同窓会会報には、彼の「消息が分かったら、知らせて」との文言を何回か目にしていた。
私としてはなす術がなかった。

ところが、彼の場合「姓が変わっていた」。
奥様の実家の家業を継いだのだった。おまけに、関西で活躍する同窓生とも接触がなかったようである。
私のところに連絡があったことから、すぐ「捜索願い?がでているぞ・・」と連絡し、最寄りの同窓会支部をお知らせした。
まあ、そのせいばかりとはいえないが半世紀近くも連絡がとれなかった。

家業は、還暦を迎えたのを機会にスッパリと閉鎖したのだとか。
余力を残しての決断だったようである。
長年の趣味である登山三昧の日々を送っている。ネパールまで出かけていく程入れ込んでいる。
以後、毎年札幌を拠点にして道内の山々を制覇しているので、毎年会えるという楽しみが加わった。

このたび、その彼が、突然電話をくれた。今札幌だという。例年だと8月のはずなのだが。
身内に不幸があっての出札であった。

しばし歓談するうちに、かれの懐の深さを改めて感じ入った。
私は、生来人付き合いが上手ではない。嫌いなわけではないのだが・・・。積極的に会合に出たりはしない。
そんな私の性分もあって、高校の同窓会には一度も出席したことがないのである。
自慢にもならないのだが。。。

その高校の同窓会が札幌で昨年開かれた。
当然(笑)欠席した。
彼は、関西在住の同期生を伴って来札した。その札幌滞在中に、義理のお母さんの様態が急変したとかで急遽桜井に戻ったためその年は会えずじまいだった。

私としては、札幌に居ながら欠席した負い目を感じていたので、今回それとなく話題に載せた。
そのときの彼の反応が嬉しかった。
そんな私の気持ちを誠に大らかに受け止めていてくれていることが言葉の端はしに伺えたのである。

さらに、別れ際に「孫さんの顔を見に京都へ出たときは連絡を・・・」と・・・。
自分が京都まで出向いても一向に差し支えない。
京都は自分の青春そのものであり(大学生活や奥様との出会い、大恋愛の末結婚されたとことは彼の回顧談のなかから伺えるのだが・・)地理的には隅々まで承知しているから・・・とまで言ってくれる。

毎年、京都を訪れていながら、電話一本いれずにいた私を咎めるでもなくさらりと言ってくれる。
誠に申し訳ない限りである。

本当に懐の深い友である。
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by m-morio | 2009-06-29 19:27 | 日々雑感