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はじめのいっぽ

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日々雑感を記録します

「死」のこと ・・・ その1

◇臓器移植法改正
 09年7月、解散前の国会で「臓器移植法」(1997年=平成9年成立)の改正が駆け込み成立しました。
現行法における「”臓器移植の場合に限り” 脳死を人の死とする」という定めが改正されたのです。
前提の文言が削除されてしまった。そして、1年後に施行されるという。

すなわち、「脳死は人の死」だといいます。

主な改正点は次の通りです。

・「脳死の位置づけ」=従来、移植を前提に人の死とされてきた「脳死」が、移植に関係なく「脳死=人の死」とされた
・「臓器提供条件」=本人の同意と家族の承認が必要だったのが、本人が生前に拒否表明していなければ「家族の同意」のみで可とした。
・「年齢制限」=15歳以上の制限を撤廃した

その後、衆議院解散・総選挙の影でこの話題は一時鳴りをひそめています。

私にしてみれば、「人の死=脳死」と言われると、

・なぜ前提条件が削除されたのだろうか
・前提条件が外れたことによって何が変わるのであろうか
・そもそも「人の死」については、どこに(どのような法律で)定められているのだろうか
・心臓死とどう違うのか
・脳死とはどのような場合に起こるのだろうか
・脳死が人の死ならば、その後の治療(手当)は、遺体に対して行う行為ではないのか
(米国では、提供される臓器ができるだけ好い状態を維持できるように手当てを行うときくのだが、はたしてわが国ではどうなのだろうか)
・であるならば その後の治療(手当)の費用は誰が負担するのだろうか。医療保険は適用されないのか
・死亡時刻はいつなのか
・この時刻のとり方によっては、遺産相続に影響しかねないケースもあり得るのではないか
・本人の意思表示がなければ、家族の判断で臓器を提供できるというが、「本人の意思」はどのようにして確認するのか。意思表示していても、家族でさえも気付かないというケースも起こりえるのではないのか
・意思表示の方法はドナーカードしかないのか
・この「人の死=脳死」となったことに、「国民の合意が得られた」と胸を張って言える状況なのだろうか

など様々な疑問が沸いてきます。

こんなことを漠然と思い巡らしていた折も折

先日ANA Openを観戦に行った際、諸々のゴルフに関するパンフレットを貰ったのですが、その中に何故かしら「ドナーカード(臓器提供意思表示カード)」と説明文書が入っていました。
f0020352_14562747.jpgこのカードを手にしたのは初めてで、しげしげと眺めました。
裏面に「脳死後」に提供してもよい臓器名が書かれ、更に「心臓が停止した死後」に提供可能な臓器も書かれて、○で表示するようになっていました。
もちろん「提供しません」という項目もあります。

なぜ、”ゴルフ場”でこの種のカードを配布しているのかは分かりかねますが、恐らくドナーを増やしたいとの理由なのでしょう。

説明書によりますと、
日本で臓器提供を待っている人はおよそ1万2千人だとか。
 一方、事故や病気で亡くなる人は毎年およそ110万人で、その1%弱の7千人が「脳死」状態で亡くなっているのだそうです。
しかし、実際に提供ということになると極めて少ないのだろうと推測できます。

そんなことでカードを手にしたのを機会に、「死」と「臓器移植法」(改正も含む)について考えてみることにしました。

(つづく)
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by m-morio | 2009-09-30 15:04 | 日々雑感 | Comments(0)