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はじめのいっぽ

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日々雑感を記録します

受け売り 現代史  核の諸問題 4

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■イスラエルの動向

◇昨年(2009年)3月末、イスラエルに誕生したネタニヤフ政権は「タカ派色」が強い。
ネタニヤフ首相は、就任後間もなく米国を訪問しオバマ大統領と会談した。
同首相は核開発を進める「イラン」の脅威を強調した。
オバマ大統領も、イランが核兵器を持てば、世界全体の脅威だと述べ、問題解決に意欲を見せた。

その首脳会談の2日後の09.05.20に、
イランはイスラエルも射程圏内に捉えるミサイル(新型の地対地ミサイル“セジル2”。射程距離2000㌔)の実験に成功したと発表した。
当時、これを受けて、イスラエルは、イランに対する軍事攻撃の準備を進めているとも伝えられた。





◇イスラエルはイランの核開発にどう受け止めているのか
イスラエルのアヤロン副外相は昨年5月に次のように語った。
「イランは、核開発を進めるだけでなく、イスラエルを破壊したいと公言している。われわれの存在を脅かす重大な脅威だ」
「イランの狙いが核兵器開発にあると判断できる紹子が十分にある。核兵器を運搬するミサイルの開発も進めている。」

イスラエルの研究者や専門家も、ほぼ同じ認識だという。

つまり
・イランは、平和目的ではなく、核兵器の開発を進めている
・「イスラエルを抹殺すべきだ」と言っている
・イランは、イスラエルだけでなく、穏健なアラブ諸国の脅威ともなっている
と受け止めている。

◇イスラエルが、イランの狙いを「核兵器の保有」と信じているのはなぜか
・ウラン濃縮が、原子力発電に必要なレベルを、はるかに上回っていること
・イランが、核開発と長距離ミサイルの開発を続けていること
・現在も、核施設に対する無条件の査察を拒否していること
こうした理由から、
イスラエルは、
「核の平和利用」だとするイランの説明を信用していない。
イランの狙いは、
「核保有国になって、中東地域の派遣を握ること」だと見ているのである。
そして、イスラエルに対して、核兵器を使う危険があると恐れているのだ。

◇イスラエルの対応
オバマ大統領は、イランの指導者との直接対話によつて、問題を解決したい考えを表明している。
緊密な同盟関係にあるイスラエルとしては、当面、その成り行きを見守る事になるだろう。
前出の(アヤロン)副外相は、
国際社会が一致団結して、制裁を強化すれば、イランに核開発を中止させることは可能だと強調している。
ただ、いつまでも時間があるわけではなく、せいぜい今年一杯(2009年末)との認識を持っていた。
しかし、制裁の実施や効果が上がらなかった場合の対応には言及しなかった。

◇イスラエルが軍事行動に踏み切った場合!?
専門家によると、
軍事行動を起こしても、イランの核施設を全て破壊するのは困難で、イランの核開発計画を、数年間、遅らせるのが精一杯だと見ている。
イランの核施設が、地下の深くに作られていることや、まだ知られていない秘密の施設が存在すると見られるためである。
イスラエルが攻撃すれば、当然イランは、イスラエルを報復攻撃するだろう。
「イランは、保有している長距離ミサイル数百発を、イスラエルに向けて発射すると同時に、関係するレバノンのヒズボラや、パレスチナのハマスを利用して、イスラエルを攻撃する」
ということが予測される。

世論調査によると、イスラエルのユダヤ人の66%が
「この軍事行動を支持する」
と答えている。
それでもイランは、核開発を中止することはおろか、ペースを落とす様子もない。
今後も、イスラエル、イラン、米国の動向から眼を離せない。
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by m-morio | 2010-03-17 13:37 | 市民カレッジ | Comments(0)