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はじめのいっぽ

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日々雑感を記録します

道産子作家

「(世界の)現代史」に眼を向け、さらに(遅ればせながら)「日本の近現代史」を紐解いていこうと、今その助走路にいる。
大学の教授が書く書物を参考書(岩波新書10冊)にしようとしているのだが、多少の取っ付き難さから、まず“小説”から入ろうと数冊の本に眼を通している。

さらには、もっと身近な我が「北海道」も知っておかねばならないのである。
物事の順序からすると逆行しているのかも知れない。
北海道を知るにはその参考書は山ほどある。
「北海道を知る100冊」「続北海道を知る100冊」などがある。
書店の棚には「北海道の本」がどっさりと展示されている。

私に残された人生が如何ほどなのかは神のみぞ知る・・・いや神や仏もご存知あるまい。
かといって、急ぐことは無い。
万一、志半ばにして・・・・ということになっても、それが私の人生であろう。

そんな日々のなかでも近現代史とは無関係に 時代小説 も 楽しんでいる。

突然だが、北海道出身の作家は多い。
直木賞作家は、佐々木譲はまだ記憶に新しいが。京極夏彦もいるし、女性では藤堂志津子がいる。

道産子作家としては、身近な(?)人がいる。私の大好きな宇江佐 真理(うえざ まり)である。
彼女は、生粋の道産子。函館に住み、主婦業のかたわら時代小説を書いている。
デビーューは45歳。1995年に「幻の声」(「髪結い伊左次捕物余話」でオール読物新人賞を受賞した。
その後、旺盛な生産力(?)で多くの作品を世に出し、しかもその一つ一つに駄作がない(・・と私は思う)。

宇江佐真理は、ますます藤沢周平に似てきた・・・・ともいわれる。
本人も
藤沢さんの作品が大好きです。藤沢さんが描く人間の生き方は、時代小説でありながら、現代の人たちにも通じるんです。この人がいらっしやらなかったら、私は時代小説を書いていなかったかも知れませんね。」
と語っている。

これまで6回、直木賞候補となっている当代一級の書き手であり、近い将来受賞の報が届くのではないかと密かに期待している。

作品のひとつに「雷桜」(らいおう)(造語である)というのがある。
髪結い伊左次シリーズや江戸下町の人情話とはまったく違う場所、人物、ストーリーの設定である。

雷桜は、銀杏の樹に雷が落ちて幹が折れ、そこに桜の種が芽をつけたもののことである。
鮮やかな人と人とのふれあい、人と自然のふれあいのすばらしさを提供してくれる。
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「雷桜」の映画化の話は4年ほど前からあったという。
しかし、作家は「はいはい、お任せしますから、よろしいように・・・」といい加減に応えていたら実現してしまったとのこと。
この手の話は、1年に1,2度は舞い込むけれども、ほとんどが計画倒れに終わってしまうらしい。
「いちいち本気にしていたらばかをみる」(作家)ということだったが、今回だけはそうではなかった。

撮影が進むなか、原作者に一度ぐらい見学して欲しいという制作側からの要望もあって撮影現場の沖縄へ・・・・。
注)小説では、その場所を明確にはしていない。読者の想像に委ねられている。
沖縄市の今帰仁村(なきじんそん)の山奥の現場に足を運んだ。
森の中に満開の桜が咲く様は、作り物とはいえ美しかったそうである。
その樹の”作品”は、中に鉄骨をいれ、周りをモルタルで肉付けし、桜は絹で丁寧に作られていた。
この苦労して作ったであろう桜も、ロケが終わると“産業廃棄物”扱いで処分されるのだとか。

既に撮影もクランクアップして今秋には私たちにお披露目されるらしい。

私自身、小説のテレビ化、映画化されたものをあまり見ない。(「篤姫」しかり、「竜馬」も)
意固地になっているわけではない。小説でのイメージと映像との落差に驚かされるからである。
(どちらが良いということではないが・・・・私が妄想で美化しすぎるのかも。
蛇足だが、「竜馬」に関する小説はまったく読んでいない。今のところ、興味をそそられないだけのことであって、今後近現代史の中で登場するだろう。
手にする機会があるのか・・・・・そのとき私の胸にどのようなインパクトを与えてくれるかによる。)

しかし、この「雷桜」はなんとなく心躍るのである。宇江佐 真理ファンだからであろう。

もう一人蜂谷涼(はちや りょう)。小樽在住の女流作家で、明治初期を背景にした作品を出している話題の人である。f0020352_203994.jpg
作品「てけれっつのぱ」が劇団・文化座によって東京で上演されたのが2008年10月。
11日間の上演は連日満員だったとか。その後全国公演が次々と決まったうえに、全国公演に先駆けトルコ国内での上演が決まった。その公演は5月に予定されていたので今頃は日本に戻っているのかも。道内の公演は来年2月に予定されている。

もちろん北海道に居を構え、作家活動をしている人は多いのだろう。
時代・歴史小説を主に眼を向けているので視野が狭い。

道産子の活躍を期待して止まない。
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by m-morio | 2010-06-03 20:14 | | Comments(0)