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はじめのいっぽ

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日々雑感を記録します

”井蛙”のつぶやき・・小説「夜明け前」第一部

「夜明け前」第一部・上・下を読破しました。
いや”読破”というのは、難解な書物をすべて読み通すことを意味する言葉です。よく理解して読み終えた・・・ときに使える言葉なのでしょう。
その意味では不適当な表現です。
眼を通し終えました・・というところです。 

ただ、第一部は1853年のペリー来航から1867年の大政奉還までが描かれています、
江戸と京都のほぼ中間に位置する中山道・木曽路に米英露の来航やあたふたする幕府の様子がつたわるには、立地条件からして時間差があり、精度も高くなく、馬籠(まごめ)本陣の当主は時の流れに翻弄されながらも宿の運営に尽力し、政(まつりごと)の推移に心を砕く。 そして、終に大政奉還に至る。
ここまでが第一部です。

藤村は、この種の歴史物にはなれていない・・と自分で書いています。第一部の巻末に・・・・・

作品の内容が過去の時代を探る性質のものであり、これを作品にするために多くの年月を要した。
後になって省きたいと思うところもでてきたし、自分で気づかなかった誤りに気づくということもあった。 
そんなわけで一巻の書物にするにあたりかつ版を重ねるにつれて、さらに幾多の改めるべきことを見出した。
自分は、過去の事物を探る方法も拙く、考証の正確を期すことも難しかった。 
可能な限り改めるべきところを改めた。(昭和11年5月)


何度も触れますが、昭和4年から書きはじめています。旧字・旧仮名づかいで書かれていて原文は私たちにとって読みにくいものだろうと思われます。
しかし、本書は出版元によって表記の現代化がはかられ、旧仮名づかいを現仮名つかいに改めたり、送り仮名も付されていますので案外読みやすくなっています。

話は「明治」に入っていきます。第二部が残っていますが、そちらは一休みすることにして、参考書のシリーズ①に進みます。f0020352_9251187.jpg
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by m-morio | 2010-06-07 18:52 | 井蛙のつぶやき | Comments(0)