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はじめのいっぽ

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日々雑感を記録します

講師の著書

「ギリシャ文明とはなにか」(手嶋兼輔著 講談社選書メチエ)
という本を昨日買いました。f0020352_1029469.jpg
本書について、今日の北海道新聞 15面 「ほん」 の欄で著者の写真入で紹介されました。

▼先日、「解説! 現代史」~2010 秋~ の講座が始まりました。
今回は四回にわたって、トルコを取り上げます。
なかなか話題に事欠かない国です。 EU加盟問題が長引きなかなかその見通しが立たない現状にあります。
また、クルド人の問題もあってその対策にも頭を痛めているようです。
これらのことについては、講座終了後に何らかの形で整理していこうと考えています。

その講座の冒頭に、講師から上記の本が紹介されました。
手嶋先生久々の発刊とのこと。
世界史においては、”ギリシャ”の存在は無視できないものがあるのでしょう。
私自身は、それほどギリシャに関心があるわけではありませんが、本書を読むことによって先生の人となりにも触れることができると楽しみにしています。

▼発刊にあたっての裏話
先生自身が予定した表題は 「ペルシャの西、ローマの東」~古代ギリシャと東地中海文化圏~ だったとか。
ところが、担当の編集者が「それでは何のことか分かりづらい」との意見もあったので、結局は編集者にお任せしてこの題名になったのだそうです。
また、本書の帯に「オリエント・ギリシャを包含する東地中海文化圏の視点から独自の史観を展開」(これも編集者による表現)とありまして、先生としてはこの”独自の史観”という表現には照れくさそうでした。

▼実は、5年近くも講座を受講していながら先生の経歴に接する機会がありませんでした。
講座では、ただ「地中海文化研究家」としか表示されていませんでしたし、私自身4回目頃(現在は17回)からの受講でしたので、案外、初回に詳しい経歴の紹介があったのかもしれません。

今回、本書を手にして、先生の経歴をはじめて知りました。
東京の大学 いや 東京大学文学部の卒業
ギリシャに渡り、在アテネ日本大使館勤務
その後、北大文学部大学院博士課程を修了
各地の大学で助教授、教授を歴任
現在は、長沼町で”晴耕雨読”の日々を送っている
・・・・と紹介されています。

いゃ~ 学者先生だったのですね。
その風貌、語り口、謙虚な言動からはこれほどの経歴をお持ちの先生とは梅雨知らず気楽に受講させていただいてきました。
もちろん、経歴で講座を云々するつもりはありません。
やはり、お人柄なのでしょう・・・
毎回の講座はほぼ40人を維持していることから推しても、受講生をひきつけるものがあるということだと思います。

▼本書をまだ読んではいません。
私の変な癖ですが、新しい本に接したときに、まず「はしがき」(はじめに・・)と「あとがき」(おわりに・・)を読むことが多い。

「解説!現代史」の趣旨は、世界に起こるさまざまな事件や問題を取り上げ、そこを足がかりに、少しだけ該当の国々の歴史を遡って、諸問題を考えて見ましょう・・・
ということです。
現在起こっていることと過去の歴史とは切り離すことができない絡みあいがあるのだから。

こうした考え方に触れられていたのが、本書のあとがき(おわりに)です。
少し長いですが引用させていただきます。

源氏物語や平安時代の日本に関心を抱いて日本を訪れた外国の研究者が、「現代日本」にまったくそっぽを向いたまま、「平安朝の日本」研究にのみ没頭できるわけがない。
・・・・(中略)
その外国人研究者はしばしば自問しないだろうか。
”この現在ある日本や日本人と、1000年前の源氏物語時代の日本や日本人とはどのように繋がっているのだろう。"
もしそこに断絶がなく一貫した流れが存在すると言うのなら、その基調または変容はどのように跡づけられるのだろうか”

と。

世界の近現代史 あるいは 世界の現在の情勢 を学ぶ機会は○○カルチャーなどを探せばまだまだあるのかもしれません。
しかし、これだけ身近で、親しみやすく受講できる講座は少ないと思います。
講座が続く限り先生の講義を拝聴していきたいと考えています。
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by m-morio | 2010-10-17 10:43 | 市民カレッジ | Comments(0)