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はじめのいっぽ

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日々雑感を記録します

受け売り 現代史 原子力発電・・・その5

ここで、どうしても触れておかねば成らないのが 「もんじゅ」の行方である。

 福島の事故の後、いずれは ”もんじゅ” の文字が新聞紙上で取り沙汰されるだろうとは予測された。

文部科学大臣の発言もあいまいで、"もんじゅ"の「開発中止」と受け止められる発言をし、同じ日に釈明文書を出す始末である。
「全体的なエネルギー政策の中で”もんじゅ”についても結論がおのずと出てくるとの考え」・・・釈明文書。

“もんじゅ”について復習しておく。
福井県敦賀市に日本原子力研究開発機構(原子力機構)の 高速増殖炉「もんじゅ」がある。
燃料のプルトニウムを再生産し、核燃料サイクルのけん引役として期待されていた。(まだ、期待されているのかも・・この辺があいまい)
しかし、1995年12月のナトリウム漏れ火災事故で研究開発が大幅に遅れ、再始動後もトラブル続き。
プルトニウムを利用するプルサーマル発電は、北電泊原発3号機でも計画されているが、サイクルが円滑に回りだす気配は見えない。
2010年5月、14年5ヵ月ぶりに試運転を再開した。しかし、8月に原子炉容器内で燃料交換に使う高さ12m、重さ3.3tの円筒状の装置が落下。    またまた足踏みしている。

資料によると
「高速増殖炉」というのは、プルトニウムを燃料に発電しながら、通常の原発では燃えにくいウラン238に高速で中性子を当てプルトニウムに変える原子炉。   消費した以上の燃料を生み出せるとされる。

通常の原発は炉の冷却に水を使うが、高速増殖炉は液体ナトリウムを使う。

今、福島第1原発では、水による冷却ですら悪戦苦闘の状況である。
液体ナトリウムは空気に触れると発火し、水と激しく反応する。噴き出せば放射能漏れにつながるのは同じだが、ナトリウム液自体が爆発する恐れがある。温度管理も難しい厄介なナトリウム液の扱いが最大の難点。
ナトリウム液の扱いの難しさなどで、多くの国(米、仏など)は計画を断念したが、未だ研究中なのが日本とロシアといわれる。

こんな“もんじゅ”は、建設費や運営費など、これまでに9000億円を超える費用がかかっているといわれている。そのため、技術的、経済的に懐疑的な見方も強い。

“もんじゆ”の事故後、
核燃料サイクルの中核と位置づけた高速増殖炉の開発は停滞。

国や電力業界はプルトニウム利用の中心を、当面、普通の原発でプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料を燃やすプルサーマルに移した。
当然、高速増殖炉に比べて、その効率ははるかに低い。

◇試験運転段階の青森県六ヶ所村の使用済み燃料再処理工場をそのまま動かし、プルサーマルを続けるのか。

◇核燃料サイクルの夢を追わずに、原発以外にシフトしていくのか。

いろいろな矛盾を抱えながら難題を突きつけられている。
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by m-morio | 2011-07-22 10:32 | 市民カレッジ | Comments(0)