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はじめのいっぽ

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日々雑感を記録します

受け売り 現代史 原子力発電・・・その6

▼モンゴルで核処分場計画
 繰り返し触れたように、使用済み核燃料の問題は原発事業全体の最大の弱点といっても過言でないほど、その取り扱いに苦慮している。
「核のごみ」の最終処分に目処をつけない限り、進むべきか否か、また、原発輸出を進めたくても大きな障害が待ち受けている。
このことは、ただ日本に限ったことではない。世界の課題でもある。
そんなことを考えていたら、驚くべき(私にはそのように感じられたのだが・・・)記事が載った。

○使用済み核燃料などを貯蔵・処分する場所をモンゴルに建設するという構想があるのだという。 
日米とモンゴルの3者による合意文書の原案も明らかになった。
原発用のウラン燃料の供給や使用済み核燃料の処分を国際的枠組みで一括して行う構想らしい。
「核燃料サイクルの多国間版」である。
注)この構想は、「包括的燃料サービス(CFS)」と呼ばれている。

大筋は次のようなもの。

→モンゴルで産出するウランで核燃料を製造
→その燃料を新規原発導入国などに輸出
→導入国では、日米が提供した軽水炉で使用
→使用済み核燃料はモンゴルの処分場が引き取る

原発先進国は、その技術を新興国に売り込みたい。
しかし、新たに原発を導入しようとする国にとっての課題は同じ。
①ウラン燃料の調達・濃縮・加工 
②使用済み核燃料なと「核のごみ」の処分
である。

これらの課題を一括して解決しようというのが今回の構想だという。
米国、モンゴル、日本が水面下で検討してきたことが、先般表面化した。
日本では、民間企業が主導しているが、政府内には異論もあるという。
経済産業省は後押しし、外務省などが異論を唱えているらしい。

○国際的な動向としては
 ロシアは、原子炉輸出と使用済み核燃料の引き取りをセットで行う方式を進めていて、原発輸出大国のフランスは、ロシア式原発商法を検討しているという。
日米の企業は、使用済み核燃料は自分の国の処分すらおぼつかない状況で、とても輸出先のものまでは引き取ることは不可能である。
ロシアなどのライバルの動きは、日米の企業にとっては脅威なのだ。
このことは、本構想を推進しようとする背景ともいえる。

強い毒性を持つ「核のごみ」の処分は原発保有国にとって最も厄介な問題だ。
地中深く埋め、10万年単位ともいわれる気の遠くなる年月をかけて監視しなければならない。
                                                                    
モンゴルは、これまで原発とは無縁の暮らしてきたのではなかろうか。
この国の人々に、原発国の「核のごみ」を押しつけるという。   

現状の日本では、全く不可能な
「他国で発生した核のごみを自国に引き取る」というロシア式発想は、それなりの理屈が通るのだろうが、ウランを産出する国というだけでこの構想に巻き込むのはいかがなものか。
日本の原子力発電の技術を輸出できるのだから、モンゴルがいいといえば「よし」という問題でもないような気がする。

この構想には、まだまだクリアしなければならない難問があり、直ぐには実現しそうにもないのだが。。。。。
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by m-morio | 2011-07-23 15:28 | 市民カレッジ | Comments(0)