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はじめのいっぽ

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日々雑感を記録します

受け売り 現代史 原子力発電・・・その8

北海道も 暑い日々が続きました。
殊更、暑さを苦手とする者にとっては、気温がの苦難の日々。
今週は、前半が雨模様、昨日、今日は気温も26度前後までになり、ほっとしています。
そんなことで、ブログの更新どころではなかった。
熱中症を恐れて家の中で過ごすことが多かったため、話題に事欠いています。
よって 再び原発のことを・・・。

▼原発のコストは安いのか?問題は・・・なかなか難しい。
メティアを通しての限られた情報からでは理解できないことが多すぎる。
前回、経済産業省の「エネルギー白書」(2010年版)によるコストに触れた。
原発は、1キロワット時当たり5円台で発電できて、火力や水力と比べて、最も安いとされていた。

しかし、福島第1原発の事故を機に、原発が必ずしも経済的ではないのでは?・・・といわれ始めている。

「コスト」・・・を考える際、どうしても「収支計算」が念頭に置かれる。
日経の記事に、某大学教授が、電力会社の有価証券報告書から発電原価の実績を推計したとあった。
ただ、それが納得できるものかどうかは別問題。
例えば、報告書の費用計算においては、原発の法定耐用年数は「16年」として減価償却を計算しているのだという。
一方、40年もの間使用されている原発が現存するように、原発の実際の発電期間年数はそれよりもはるかに長く、政府の「エネルギー白書」が耐用年数を「40年」としているのとも異なる。
このような原価計算を基にした比較を否定はしないが、本当にそれでいいのかなぁという疑問も沸く。

そもそも、電源別の発電コストを推計する目的はなんだろう。
今後、どの電源を開発し、推進することが日本の進むべき道なのか・・・・・を判断する材料としようとするならば、それにふさわしい方法・考えをしていかねばならないのだろう。

火力発電の場合、二酸化炭素排出削減費用はどうなのか。
風力発電の場合、発電機の設置による環境問題、その騒音、鳥の衝突の懸念、景観などが問題視される。
自然エネルギーも、このような費用も考慮に入れなければならないのではなかろうか。

原発に関して、今一番気がかりなのが、原発の最終処理過程における核燃料廃棄物の処理問題である。
高レベル放射能廃棄物などは、地下に埋設する予定(想定?)されている。
しかし、これらに関わる費用を想定することは至難の業としか思えない。
そもそも、地下に埋設するといっても、まだ、その場所すら決まっていない。
青森県の六ヶ所村の再処理工場も、07年以来、動いていないに等しい状況だ。
費用を見積もることさえ難しいという深刻な状態なのである。

▼経済性を重視するばかりに、「安全性」が脅かされてはならない。
原発は、いかに安全基準を引き上げても、事故の確率はゼロにはならない。
ひとたび事故が起きれば、人命や周辺環境に深刻な被害をもたらす。
そうなった時には、被害者への賠償金、そして最終的には廃炉の問題も控えている。
放射能に汚染された原子炉や関連施設の解体、処分には巨額な費用がかかる。

原発は本当に安いといえるのか。
金銭面で事をとらえるならば、単なる収支の計算に限定することなく、複眼的な視野に立っての判断が必要ではないのだろうか。

▼福島第1原発は、被災地の復興どころか、環境・健康へ甚大な影響を与えている。
今、肉牛の餌になる稲わらや、それを食べた肉牛に放射能汚染が広がって、出荷規制から全頭検査へ、さらには政府による汚染牛の買い取りへと被害が拡大させている。

過日、
「政府は、福島県の子どもを対象にした甲状腺の内部被曝検査で、45%で被曝が確認されていたことを明らかにした。
すぐに医療措置が必要な値ではないと判断されているが、低い線量の被曝は不明な点も多く、長期的に見守る必要がある。 」
との記事も眼にした。

また、先日のTVでは、チェルノブイリ事故で被爆した女性の甲状腺手術が取り上げられた。
日本の医師が現地に赴き治療するとともに、現地の医師たちへの指導も行っていた。
事故後25年経過しているのである。

放射能の恐ろしさをまざまざと見せ付けられた。

後々の世代の負担を軽くするにはどの電源を選択すべきか・・・・

福島第1原発事故は、われわれに大きな課題を投げかけている。
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by m-morio | 2011-08-19 10:15 | 市民カレッジ | Comments(0)