ブログトップ

はじめのいっぽ

hiro1029.exblog.jp

日々雑感を記録します

受け売り 現代史 原子力発電・・・その9

9月に入った。
秋だ・・・
しかし、残暑の厳しさはまだまだ続きそう。今日の予想気温は33度だとか。
福岡や京都に負けていない。

しばらく、ある作業に没頭していたので何時もの生活のリズムに少し変化があった。
その作業も、月末を待たずに終了したので、やっと通常のペースに戻り、時代小説を読んだり、コーヒー片手にこのブログの更新に精を出せるようになった。

先の1ヵ月を振り返ってみると・・・・・・・

菅さんが退陣し、野田さんが首相になった。
菅さんの置き土産の”脱原発”はどの方向に向かうのだろう。
野田さんの意向は未だ不透明である。いずれにせよ原発を積極的に推進するとは言わないだろうとは思うのだが。

政治の動きは少し横において・・・・

北海道は今、大きく揺れ動いている。
北電の泊原発の問題である。

▼プルサーマル計画
 プルサーマル計画の推進に関わる道主催のシンポジウムで”やらせ”が発覚し、北電側もその事実を認めたという。

3号機の本格稼動の承認を待っていたかのようなタイミングでである。

さらに、今朝の朝刊一面には「北電 国シンポでも 動員」と大きな見出しが躍った。

どうも、この“やらせ”問題はすっきりしない。
当初、担当者はその事実を否定し、後日、それを認めることになった。
この辺りが不思議だ。
何十年も前の話ならともかく、たかだか数年前のことである。詳細な文章まで記憶していなくても、メールを発した事実をも忘れたというほうが不自然。
既に、九電で同種のことが問題になった直後である。担当者は当然身構えていても不思議でない流れだった。
それとも、この種の行動は、取るに足らない瑣末なこととの認識だったのだろうか。
保身のため・・・・できれば言い逃れしようということなのだろう!

その影響は小さくない。
プルサーマル計画をもろに揺さぶったからである。
北電は、プルサーマル計画の凍結を表明したが、凍結でよいのか・・・”撤回”すべきとの意見も出始めている。

プルサーマル計画の凍結・撤回の影響を注視しなければならない。

承知のとおり、プルサーマルは、使用済み核燃料からプルトニウムを抽出し、ウランと混ぜてMOX燃料を製造し、再び原発の燃料として使おうというものである。
その背景には、原発の燃料となるウランは海外からの輸入に依存し、国は、ウラン資源の有効利用を目指す核燃料サイクル政策の柱としてプルサーマルを位置づけてきた。
更に、日本は核兵器の原料になるプルトニウムを余分に保有しないという国際公約をしており、プルトニウムを減らすためにも計画が必要だと説明している。

そもそも、原発で生まれるプルトニウムは、「高速増殖炉」で使う計画だった。
高速増殖炉は、発電しながら燃やした以上のプルトニウムを生み出す「夢の原子炉」と期待されていた。
しかし、この原子炉「もんじゅ」は相次ぐ事故でその計画が頓挫し、膨大な時間と費用を投入してきて、未だその行末を見極められない状態に、世間の目が厳しくなりつつある。

国や電力会社は、高速増殖炉の実用化までの「つなぎ」としてプルサーマル計画を立てていたけれども、プルトニウムを減らすためにプルサーマルを進めざるを得ないとの見方もある。

北電は、MOX燃料の製造は、現状、国内では処理できないため、その製造をフランスの企業に委託している最中である。

注)北電では、イギリスの燃料工場とも契約しその製造を委託してきたが、先月その工場が閉鎖することになったという。MOX燃料を加工する大規模な工場は世界的にも数が少なく、日本が今後もプルサーマル計画を続ける場合には、電力会社は新たな加工先を確保する必要がある。
北電の場合、この英国の工場には既に泊原発から出た使用済み核燃料を約21トン運び込み、再処理という工程を経てプルトニウムを抽出し現地に保管している。
このプルトニウムに、ウランを混ぜてMOX燃料に加工する予定だったが、今回の工場閉鎖でプルトニウムの行き先が宙に浮いてしまった。

もしも、プルサーマル計画凍結・撤回が現実化した場合には、いずれ、これらのプルトニウムを引き取らねばならなくなる可能性も予想される。

プルサーマルを実施しているのは現在3基のみ。
福島第1原発3号機でも実施していたが、事故後、プルトニウムが周囲に飛散したとみられるが、事故の検証は着手すらされていない。

日本は、核兵器の原料となるプルトニウムを余分に保有しないと国際公約をしているので、この取り扱いは難題である。

▼風力発電
 少し遡るが、
ソフトバンクが大規模な風力発電事業への参入を検討していると報じられた。
苫前町を視野に入れているという。(11.08.19)
ところが、北電は、「新規の風力発電による電力は買わない」と発表した。
再生エネルギー特例措置法が施行されても、
「電力の安定供給のため、同社が独自に定めた風力発電の買い取り上限が既に満杯のためで、同法の下でも新規買い取り拒否は例外規定で認められている」
としている。
このため先のソフトバンクの苫前町での計画などの動きは、今後北電の方針が変わらない限り、新たな設備投資は困難になる。
発電の量や周波数が不安定な風力が増えると、電力の安定供給に支障が出るとして、買い取り上限を設定しているらしい。

ただ、まだ理解できないのだが、
8月30日日経によると
コスモ石油が風力発電に参入し、関東・中部・関西で200億円超の設備投資を計画しているという。
東電、関西電、中部電の意向は判然としないが、少なくとも北電の場合と共通するのは「安定」なのだろう。
一方では、不安定だからダメという、一方は多額の資金を投入していこうとする。関係する電力会社が受け入れるからこその計画だろう。 北電には体力がないということか。

何が違うのか? 事の推移を注視したい。
[PR]
by m-morio | 2011-09-01 15:21 | 市民カレッジ | Comments(0)