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はじめのいっぽ

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日々雑感を記録します

受け売り 現代史 東ヨーロッパ ②

東ヨーロッパ巡りの旅は、ポーランド→チェコ、スロバキアと進みました。
ポーランドの整理がつかないうちに次の国に足を踏み入れましたので、あたふたしています。
少し順序を変更して、「スロパキア」のことを先に話題にします。
スロバキアという国は、殆ど新聞紙上などに登場しませんでした。 最近は。。。

「現代史」の講座の場合、その対象となる国などは数ヶ月前に決定していますので、「スロバキア」に焦点を当てたのは、講師の先見の明?
まあ、たまたまそんなダミングとなったということでしょうが。。。

▼スロバキアの抵抗f0020352_1135728.jpg
ギリシャの財政危機が、世界の株式市場や金融市場の不安定要因になっていることが表面化したのがほぼ2年前。
EUが救済に立ち上がり支援するも、一向にギリシャ内の改革がすすまないまま2年も経過してしまった。
日本から遠く離れたギリシャ一国の経済問題に、なぜそんなに大騒ぎをするのかと思わないでもないが、 
この問題が 『第2のリーマンショック』を起こしかねない としたら大変なこと。

ギリシャ政府の累積債務は、国の経済規模を示すGDPの1.2倍近くまで膨れ上がった。
毎年の国のやりくりも赤字で、このままでは借金は膨らむ一方。
ギリシャは破産するのではないかという信用不安が市場に広がり、その影響がユーロ加盟国にも及びかねない状況になった。
この欧州の財政・金融危機の回避に不可欠とされる「欧州金融安定基金(EFSF)」の機能の強化をめぐって、ユーロ圏が正念場を迎えていたというのが現状。

この機能強化策は、基金の融資能力を2500億ユーロから4400億ユーロ(45.3兆円)に拡大することなどが盛り込まれている。

強化策の実施には圏内17カ国全ての承認が必要で、スロバキアを除く16カ国が既に承認したが、このスロバキアのみが10月11日の議会で否決した。
この否決は、単一通貨圏の結束の難しさを露呈した格好で、EUにおける「全会一致」主義に対し修正論も出始めているほどである。

昨年7月にスロバキア初の女性首相に選ばれたラディツォバー首相は11日の否決を受け
「わが国が欧州との連帯を示せるか・・信頼が問われている」
と涙ながらに訴えたと伝えられている。
今回は野党との妥協で、再採決、承認したが、今後の対応をめぐる重要な意思決定に不安を残した。
注)スロバキアは、2007年に国内総生産(GDP)比で10.4%の成長を遂げた。その原動力は外資導入と自動車などの輸出。ユーロによる為替の安定は成長持続の絶対条件。
GDPの1割の負担となる今回の拡充策を飲まざるを得なかったのは苦渋の選択。
 昨年5月、総額1100億ユーロ(11.3兆円)のギリシァ向け第1次支援に際しても、8億ユーロ(824億円)とされた自国の分担を拒否した前歴がある。
この時は、ギリシァに対する2国間融資の積み上げという形をとっていたため、スロバキア抜きでも支援事態が止まることはなかった。


スロバキアのユーロ導入は2009年。
04年にEUに一斉に加わった旧共産主義国では07年のスロベニアに続く2番目の参加。
ユーロ圏入りは、導入条件である財政赤字削減やインフレ抑制などの努力を強いられた。

スロバキア国内では
「貧しい国が、努力が足りない南欧の国をなぜ支援しなければならないのか」
との声が強いという。
その言い分も分からぬではない。
しかし、EUへ加盟し、ユーロ圏参加を決めたということは、それなりの約束事を承知し、義務を負ってのことだったであろうに、今、「貧しい国」だからといって、反対=否決はいかがなものかとも指摘されていた。

日本の立場からすれば、
ギリシャを見放すことによって、連鎖的に圏内の大国、イタリア、スペインなどにも飛び火した場合、第2のリーマンショックは避けられず、東北震災で多大なダメージを受け、その復興に向け緒に就いたばかりのわが国の経済への影響は計り知れない。

スロバキアの可決で、当面は欧州の危機対策は一歩前進した。
しかし、スロバキアなどの域内小規模国に「大きな負担」への不満が強まる恐れは残ったままである。
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by m-morio | 2011-10-15 11:11 | 市民カレッジ | Comments(0)