ブログトップ

はじめのいっぽ

hiro1029.exblog.jp

日々雑感を記録します

受け売り 現代史 原子力発電・・・その13

▼「モンゴルで核処分場計画」のその後

東ヨーロッパを少しお休みして、原発関連を。。。

7月にこんな趣旨のことを書いた。

使用済み核燃料などを貯蔵・処分する場所をモンゴルに建設するという構想がある。
原発用のウラン燃料の供給や使用済み核燃料の処分を国際的枠組みで一括して行う構想である。

大筋は
→モンゴルで産出するウランで核燃料を製造
→その燃料を新規原発導入国などに輸出
→導入国では、日米が提供した軽水炉で使用
→使用済み核燃料はモンゴルの処分場が引き取る
ということだ。

原発先進国は、その技術を新興国に売り込みたい。
しかし、新たに原発を導入しようとする国にとっての課題は
①ウラン燃料の調達・濃縮・加工 
②使用済み核燃料なと「核のごみ」の処分
である。

これらの課題を一括して解決しようというのが今回の構想。
米国、モンゴル、日本が水面下で検討してきたことが、先般表面化した。
強い毒性を持つ「核のごみ」の処分は原発保有国にとって最も厄介な問題だ。
地中深く埋め、10万年単位ともいわれる気の遠くなる年月をかけて監視しなければならない。                                                                
モンゴルは、これまで原発とは無縁の暮らしをしてきた。
この国の人々に、原発国の「核のごみ」を押しつけるのはいかがなものか。
日本の原子力発電の技術を輸出できるのだから、モンゴルがいいといえば「よし」という問題でもない。


・・・・と。

最近、毎日新聞にこんな記事が載った。
モンゴル政府は、
国内で反対運動が高まり、計画継続は不可能と判断し、計画を断念すると9月下旬に決定し、日本政府など関係者に伝えたとのこと。

この計画が一部報道された(毎日新聞が5月にスクープした)際は、モンゴル政府は公式には交渉の存在を否定してきた。
しかし、その事実が表面化し、モンゴル国内で市民が反発を強め、計画撤廃となったようだ。

モンゴルでは、この計画に関与した関係者を更迭するなどの処置をとったという。
日本政府は、福島原発事故の処理に忙殺されたほか世論の反発もあり、交渉継続は難しいと考え、米エネルギー省にその旨伝えたようである。

報道では「(日本)国内の世論が反発」と載せていた。
7月以降このモンゴルに関する記事などお目にかかっていないような気がするするのだが。。。。。。
私が見落としたのだろうか。

米国主導の計画を、水面下で“こそこそと“声を潜めて話し合う” 協議に、わが国がかかわっていたという現実に、寂しさを禁じえない!!!

いずれにせよ、モンゴル政府の計画断念は“当然の結果”なのではなかろうか。

それにしても、わが国政府の原発に対する考え方・方針はどうなっているのだろう。

野田総理は、就任当初、菅前政権が掲げた「脱原発依存」も継承する考えを示していた。
ところが、
先の、国連総会で、「海外への原発輸出を維持する方針」を打ち出した。
さらに、枝野幸男経済産業相は、先日、パリを訪問中、トルコのエネルギー天然資源相と会談し、昨年12月に日本が受注の優先交渉権を獲得したトルコの原発建設計画について、交渉の継続を要請したという。

海外で増やし、国内で減らすという原発政策の”ダブル基準”に国民は混乱している。
[PR]
by m-morio | 2011-10-23 19:54 | 市民カレッジ | Comments(0)