ブログトップ

はじめのいっぽ

hiro1029.exblog.jp

日々雑感を記録します

受け売り 現代史 原子力発電・・・その15 「オンカロ」

今春、ちえりあ(生涯学習センター)で、映画『100,000年後の安全』 を観ました。フィンランドの「オンカロ」を取り上げた作品です。f0020352_13425820.jpg

このオンカロについては、既に本ブログでも紹介しましたのでここを参考にしてください。

 世界でただ一箇所、核廃棄物を地下に埋設し、放射能が無力化する10万年後まで保管しようという遠大な計画で建設中なのがオンカロ。

「監督のマイケル・マドセン自らが、建設が進行中のオンカロ施設に潜入し、このプロジェクトの実行を決定した専門家たちに、未来の子孫の安全性について問いかける」という形式で映画は進められる。

保管・処分は、
宇宙に運んではどうか・・・・・打ち上げに失敗した場合のリスクは大きい
海底ならどうか・・・・・・・・・・・侵食によってどのような変化が起こるか、極めて不安
よって「地下」なのだ
という議論から始まる。

この施設は、2020年に完成し、その後100年間にわたって核廃棄物を搬入し、その後全施設を封鎖し、全てを埋設し10万年間自己完結的に保存(放置?)されることになっているという。
オンカロの外観:
f0020352_13311574.jpg

関係者の中には、その埋設した施設の上に、森林が再生され、多くの子どもたちがそこで生活している姿を想像(期待)している発言すらあった。

後世の人間が、その施設を宝物の宝庫と勘違いして掘り返す心配はないのか・・・・・
人間はきわめて好奇心の強い生き物だから、その可能性はある。

では、近づくな! 危険だ! 掘り返すな  ! 核廃棄物だ! との意志・意図を伝える看板を作ってはどうか・・・
いや、5万年や6万年後であっても、今地球上で使われる言語が、その時代に通じるか分からない! 

図で示すか?髑髏マーク、放射能マーク 
何を書いてもその意図が通じるという保障はない。

結局は、“何も分からない” 10万年後のことなどは。。。
よって、オンカロは安全な設備・・・・・とは断定できない設備なのだ。

ここで考えなければならない。
オンカロに核廃棄物を埋めたことで問題は解決されるのだろうか。             
今、現世の我々だけが一時的に安全だと勘違いしているに過ぎないのではないだろうか。
そもそも、オンカロは誰のために作られているのだろうか。
未来の子孫のためだろうか。
今生きる人間のために作られた施設なのでは?。 

原子力発電のアキレス腱と言われた核廃棄物の処理が、これで解決したぞということを見せるために作られようとしているとしたらとんでもない勘違い。
怖いのは 「放射能」で、かつ「人間」なのかもしれない。
やっかいな核のごみの処分問題に迫り、誰にも保障できない10万年後の安全、放射性廃棄物の埋蔵をめぐって未来の地球の安全を問いかけるドキュメンタリーだった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 わが国に振り返ってみると、そもそも核廃棄物処理の目処も立たないまま原発を作った時点で、倫理観が欠如していたのではないのか。
今、内閣が1年持たない状況だ。核廃棄物のように超長期的にわたる課題を進んで解決しようという首相は現れない。
10万年後には人類が絶滅しているから、10万年後のことは考えなくて良いということにはならない。
むしろ、10万年後も人類は続いているという前提に立って現世代の責任を考えるべきではなかろうか。
自分たちの繁栄、安泰のために、未来の安全と健康を犠牲にしてよいものではない。



原発の推進か、脱原発か・・・・不十分でも、そろそろ方向付けを示すべき時期にきている。
「核燃料サイクル」は本当に破綻するのか、「核のごみ」問題はどう処理されようとしているのか・・・・

難題が山積である。

次回以降整理していくことにします。
[PR]
by m-morio | 2012-08-22 13:45 | 市民カレッジ | Comments(0)