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はじめのいっぽ

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日々雑感を記録します

カトマンズの水事情

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最近は、小国や少数民族のことに関心を持ちながらの日々を過ごしています。
過日、中国とインドに挟まれた小国「ネパール」のことに少し触れました。
今、そのネパールに関する本が手元にありパラパラと拾い読みしているとなかなか興味深いことが書かれています。
特に日常生活のことが・・・
カレッジでの講義ではなかなか日常生活の様子までは触れられませんので
ここにその一部をご披露したいと思います。
ただし、この本が発行されたのが1997年3月(初版)ですから、この筆者の体験としては察するところ少なくても10年前・・・と考えねばなりません。
その辺りのことを念頭において読んでください。
なお、本は「アジア読本 ネパール」(河出書房新社)です。
余程興味のある方でなければ2,100円を投資する必要もないでしょう・・・余計なお世話ですが。

冒頭に「ネパールは、ヒマラヤに抱かれ、内陸国で、世界最貧国の一つとされている」と出てきました。 へぇ~ "最貧国" なんだぁ 初めて目にした言葉でした。
国の面積は日本の四国くらいで、人口27百万人ほどの小国ですが、1991年が18.5百万人でしたからかなりの速さで人口が増えつつあるようです。
・・・前置きが長くなりました。
ここにその一部を 抜書き することで皆さんにも知っていただければ・・・なぁんて思いまして

私たちは、日本に暮らしていて日常当然のように使っているものに「水」があります。
わが国は、電気・ガス、水道などのインフラはしっかりと整備されていますので水道水は毎日安心して口にすることができていますが・・・

かの国 ネパールの首都カトマンズ では・・・。
このライフラインが十分に機能していないのだそうだ。
長期間生活してみると、頻繁な断水や停電に悩まされることになる。
もっとも、水道も電気もない村が大半のネパールでは、水や電気が毎日来ないくらいで文句を言うのは贅沢というものらしい。    

まずカトマンズで長期間生活するにあたっては住む家を探さねばならない。その際重要なのが、水道の水がくるかこないかという点である。
この場合
・ 水が毎日くるとしても時間給水が常識であることを承知しておくこと。
・ 朝晩1時間くらいの給水があることになっているが、必ずくるとは限らないこと。
・ 水の保管方法としてはたいていの家には地下タンクがありそこに水を貯めることになる。このタンクからポンプで屋上のタンクに汲み上げ常時水を利用できるという仕組みである。
・ 従って、地下タンクに水が十分あるかどうかは毎日の関心事なのだ。もちろん屋上のタンクもである。たまたま屋上のタンクがカラで停電になると、地下タンクにいくら水があっても使えない。不時の停電も多いので・・・。
・ もちろん全ての家に地下タンクがあるわけではない。ない場合は、給水時間にあわせて生活することになる。
・ また水道がきていない家もある。近くの公共水道栓を利用する。
・ 水道からの給水は季節的に変動する。乾季には1週間ほど全くこないこともある。こうなっては、地下タンクもお手上げである。水がこなくなると購入せざるを得ない。地下タンクに入れてもらうのである。給水は大型のタンク車がする。
(だから、住む家を選ぶ際は車が入れて、ホースが地下タンクまで届くことも大事な条件になる。)

もっともこの料金はかなり高いので庶民にはまず手が届かない。庶民は水道公社を依存するがなかなか回ってきてくれない。

こうしたタンク車による給水はビジネスになっていて空港のような公共施設でもこうした売水にたよっている。
タンク車は郊外の谷川から取水するのだが、この取水時間を節約して近くの川で・・・というのも出てきて汚染された水を売水すると言うことにもなりかねない。

河川には下水が無処理で流入し、河原がトイレ代わりにも使われるのでアブナイのである。
従って、給水のたびに容器に取って水質を確かめ、厳しくチェックしている様子を業者に見せておかないととんでもない水を買わされることになる。(多少 チップ を弾んでおくこともあるらしい)

このようにカトマンズでは水を得るのに大変な気苦労と手間がかかる。
その背景にあるのは絶対的な水不足がある。
水源は、山の谷川の水と盆地の深層地下水なのだが、水量が少なく、季節的に大きく変動する。地下水位は徐々に低下し、一方で人口は増加しているという現実に、水不足から"首都移転"の声さえ聞こえている。

カトマンズの水道には供給量だけでなく多くの問題がある。
盗水・漏水、配水管の老朽化、無計画な拡張など・・。
水質にも問題がある。
水道だからといって、生水をそのまま飲用することはできない。ほぼ確実に下痢を起こす。
浄水施設の老朽化や不完全な運転がある。
ただし、最近二箇所の浄水場(日本政府の援助による)の完成で水質は大変良くなった。

さらに浄水場が出来てもまだ安心できない。
送水の途中での汚染がある。時間給水だから断水中は水圧が低下し地下水が管内に入り込む。
この地下水も問題である。

カトマンズでは下水道施設が発達していない。汚水は地下に浸透させるのが普通だ。
結果は容易に想像できる。
ある長期滞在の日本人が言ったとか・・ここの水は「○ンコ水」だと・・・。
いかなる豪邸に住んでも水が安心とはいえない。
シャワーや洗顔に使う水までろ過するわけにもいかないのでこの「○ンコ水」を使う。
もうひとつサッパリした気分になれない。
逆にネパール人が日本に来て生水が飲めるといのは驚異的なこととなる。なかなか信じて貰えない。

・・といった調子でもう少し続いています。

日本、とりわけ 札幌は 上下水道は完備されている といっても過言ではないような気がします。
専門的には分かりませんが、少なくても素人目には・・
冬の雪の御かげでしょうか、水不足に悩むこともありませんし・・・
水道水も決して不味くないと思うんですが・・
今の季節は、冷蔵庫で冷やした水道水 は結構イケると思うんですが・・・味覚音痴でしょうか?
よくショッピングセンターで(容器を買うことになるが・・) 美味しい水 と称して売っているのを見かけますが、
敢て重たい思いをして持ち帰る気にはならないですねぇ 私ゃ・・

脱線してしまいました。
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by m-morio | 2006-07-04 13:52 | 市民カレッジ | Comments(0)