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はじめのいっぽ

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日々雑感を記録します

ことば面白噺

札幌市教育委員会主催の 市民生涯学習講座 というのがありましてその中の一つ「ことば面白噺」という講演を17日に聴講しました。
講師は元NHKチーフ・アナウンサーの藤谷 榮也さんです。
この方は、長い間新聞のコラムに執筆されていたのでお名前は承知していました。(このコラムへの投稿が近いうちに本になるようです)お年は話の内容から押して恐らく75歳前後と拝察しましたが、数年前に病を得て右半身が不自由なのだそうですが、さすがに元アナウンサー、その語り口はゆっくりとかつ明瞭で大変聞きやすいものでした。

この講座の照会文には
「私たちが使っている日本語の中には、意外なエピソードを持っているものがある。正しい言葉というと、堅苦しく、難しい印象を持つが、笑い話のような由来を持つ言葉もある。言葉に関する気楽なお話。」
とあります。

当日、いただいた簡単なレジメには「受け売り~ことば面白噺」と書かれていました。「受け売り」・・・講師によりますとこれからお話しする言葉に関する事柄は自分が考え出したことではなく、本や辞典などから得た知識ですから「受け売り」なのだ・・とおっしゃる。

この論法からすると、わたしが市民カレッジの受講内容を書きとめているものなどは正に「受け売り」そのものです。
今後は「受け売り・・・現代史」と改題しなければならないのではなかろうか。。。と
いま真剣に考えています。

講演の内容をメモ風に整理しますと・・・・・
まず、"はなし"に当たる字には「話」「噺」「咄」がある。
」=今はこの字だけが使われる。古くは「語る」、物語の意味があった。
」=国字(わが国でつくられた文字)で、音読みが無い。小話、新奇な話の意味。「榊」「辻」「峠」など・・・。
」=音はトツ。中国では 叱る だが、日本では口から出るので「話」の意。

1 「的」(てき)の誕生噺    
Romantic=夢想的 Exotic=異国的 など tic の部分を和訳する際に、発音が似ていたことから半ば冗談から始まって定着したもの。
的の用法例を挙げますと
①政治的、現実的など     ・・・に関する、・・・についての、・・・の面では、・・・における
②動物的、家庭的など     ・・・のような、・・・風の、
③人物や物の名前の最初の一字に「的」をつけて親愛、侮蔑の意味を持たせた呼び方    取り的=相撲取り、幸的=幸助や幸太郎の一字をとって、幽的=幽霊のような

2 当て字にまつわる噺    
当て字=漢字の元々の意味を無視して音や訓を借りて都合よく読ませる漢字。愛でたい→目出たい
又は、音・訓を無視して意味の連想から都合よく読ませる漢字。 足袋→旅沓(たびぐつ)か、革で作る踏皮(たび)からか
出鱈目→サイコロの目。良い目悪い目、いずれでも出た目が自分の目。当然→当たり前。当前を誤って書いたもの。
熟字訓=田舎、大人、浴衣、時雨、昨日、乳母、猛者、蚊帳、草履、白髪、五月雨、などは漢字が許される
仮名書き今では漢字で書かない。日向、所以、団扇、真似、相応しい、案山子、秋刀魚、心太

読めますか? 
中国では 
的士、巴士、康徳、瑪麗蓮夢露、瑞西、英吉利、手巾、洋杖

難読名字: 
小鳥遊、月見里、一口、薬袋、春夏秋冬、四月一日、一、八月一日

最後に、
話をするということは声をきいて理解して貰うことであり、一回で分かって貰わねばならないのです。だから、よい話というのは分かり易く、相手に不愉快な思いをさせない話のことをいうのです。
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by m-morio | 2006-10-19 19:08 | 市民カレッジ | Comments(0)