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はじめのいっぽ

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日々雑感を記録します

中国の少数民族

中国の戸籍制度を調べているうちに面白い(いや興味深い)ことに眼が奪われましたのでメモしてみます。
少し浮気っぽいのでしょうか、いろいろなことに目移りしています。

中国の人口は約13億人といわれています。
(人口の多い順は中国に次いでインド、アメリカ、インドネシアと続き、日本は10位くらいだったでしょうか・・。)
ただし、中国においては実際には戸籍に登録されない人口が数千万人いるらしいのですが、このことは改めて・・・
13億人の内、92%が漢民族で、8%が55の少数民族の人たちです。
(チワン族:1617万人、回族:981万人、ミャオ族:894万人、ウイグル族:840万人など・・・数字はアバウトです)

                      ミャオ族の民族衣装 です
                      ミャオ族は、主に貴州省、雲南省、四川省、広西チワン族自治区などの地に居住しています
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少数民族の人たちは、主に西部地域の自治区に住んでいますが各民族が特定の地区に集まっているとは限りません。
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例えば、「チベット族」の人口は570万人といわれていますが、その内チベット自治区に居住しているのは270万人程度で残りは近隣の新疆(しんきょう)ウイグル自治区、広西壮(こうせいち)族自治区、青海省などに居住しています。
注)中国では、4市、23省、5自治区、2特別行政区がありこれらは日本における都道府県に相当し、この下に市、県、区があり、さらにその下に鎮、郷という最小の行政単位があります。

この少数民族が住んでいる西部地区は経済的に恵まれていないところが多いようで、2000年初めに開発の遅れた内陸部の発展を図る「西部大開発」が始まりました。この西部大開発に少数民族が多く住む五つの自治区が含まれているのです。
いま、全体的にみれば漢民族と少数民族との対立や少数民族間の目だった争いは多くありません。しかし、問題が無いわけではありません。
春先からこのブログに何回も書きましたように「チベット」(民族・自治区)はいろいろな問題を抱えています。長期間にわたって迫害を受けているのも事実です。

残念なことに、「チベット」の窮状についてはチベット側の情報は入ってきても、中国側がチベットをどうとらえ、何をしようとしているのか・・・といった情報は皆無に等しいのです。
これもいずれ話題にしたいと思っているのですが「報道統制」が引かれている国ですから都合の悪いことは表面に出てこないことが多いようです。短期間のうちにこの体制が変わるとは思われません。
ただ、チベット問題のように宗教と結びついた反政府運動が断続的に発生しており、経済発展に引っ張られるかたちで中国全体の民主化が進みますと、宗教活動の自由を求められるなど、共産党や中央政府は難しい対応を迫られることになるかも知れませんね。

もう少しチベットの話を書きますが・・・(個人的に「チベット」に感心があるものですから)
歴史的には、中国政府はチベットに人民解放軍を進軍させ、中国の支配下に入れましたが、その後首都ラサでチベット族と軍が衝突しました。この騒ぎの中チベット仏教の象徴的な存在であるダライラマ14世がインドに亡命しました。「チベット独立」を叫ぶチベット仏教徒たちの動乱が起き中国で初めて戒厳令が敷かれたという経験もしています。

このように歴史を振り返るとチベットと中央政府の対立は深刻です。ごく最近チベット(西蔵)と隣接の青海省を結ぶ「青蔵鉄道」が開通したことが話題になりました。
この鉄道の敷設にしても、チベット族の人たちは諸手を挙げて喜んでいるわけではありません。「チベットに強引に漢民族の文化を持ち込む」、「チベットを利用して儲けているのは漢民族だ」といった批判もあります。漢民族の移入によるチベット族の抹殺を図っているのだ・・ということさえ囁かれているのです。

中国政府はチベット自治区などの動きを封じ込めたいのです。
注)チベットは、今独立を望んではいません。ダライラマ14世は「中国の枠組みの中でやむを得ないから、とにかく「チベット族」の主体性を認めて欲しい」と言っています。中国政府は、インドに亡命中のダライラマが中国に入国することすら認めていません。
失敗すれば、新疆ウイグル自治区や内モンゴル自治区を刺激することにもなりかねません。それは「一つの中国」を掲げて台湾との統一を進めようとしている面でもマイナス材料になることでしょう。
中国政府も民族融和が進んでいることをいろいろな機会を通してPRしようとしているようです。しかし、少数民族と漢民族の多い沿海部の経済格差は大きく、この問題が解決しない限り少数民族問題の抜本的な解決は無いのかもしれません。
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by m-morio | 2006-11-26 09:15 | 中国のこと | Comments(0)