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はじめのいっぽ

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日々雑感を記録します

新刊書

「にほん語お福分け」という本が発売になりました。f0020352_1314684.jpg

この本は、言葉を生業としてきた元NHKのアナウンサーが、日本語の揺れや乱れを感じ「正しい日本語を使いましょう」と呼びかけたかった・・・との思いで北海道新聞に3年3ヶ月間連載した「ことば徒然草」が本となったのです。

 
正しい言葉 とともに、方言の面白さ そして 時と共に言葉が変わるが、日本語や日本人のもつ心が失われつつあるのではないか

との思いもあったのだそうです。

本には163回の連載がすべて収録されています。
書名になった「お福分け」は、「お祝いの品を人に分ける」こと。

著者 藤谷 榮也(ふじや まさや)さん は アナウンサー一筋。
病気に倒れたとき、周りに励まされて文章を書き始め、連載、そして本に。皆さんの力添えのおかげです。言葉を通して幸せをいただきました。「日本語は正しく上手に使ってほしい」という気持ちが一番強い。

と述べています。
著者については「ことば面白噺」で触れました。あの講演会の話です。脳出血で倒れられて6年。まだまだ講演などでご活躍されることでしょう。

その 「お福分け」 の一節を転記させていただきます。

朝早く、ラジオで全国各地の話題を聞いていると、年配の女性が「おいしさを、お福分けしたいと思います」と言っていました。
お福分けとは、なんと温かみを感じさせる言葉でしょう。しかし私には耳慣れない言葉でした。辞典には「お祝いの品を人に分ける」とありました。
似たような意味で、「おすそ分け」があります。ところが、「すそ」は衣服の下の縁や物の末端の部分を指すので、使い方によっては「人をばかにして」と怒る人がいるかもしれません。
私もずいぶん前、知人から「息子の修学旅行の土産です。ほんのおすそ分けです」と、京都の菓子「生ハつ橋」をいただいたことがあります。おいしかったのですが「高校生の息子さんのおすそ分け?」と首をかしげた覚えがあります。
お福分けならば、「福」は縁起が良いし、何かを差し上げるにしてもいただくにしても、失礼に当たる心配はなさそうです。人とのお付き合いには、誤解される心配のない、無難な言葉を知っていると便利です。
その点、おすそ分けを多用するより、お福分けをもっと使った方が良さそうに思えます。
ところが手持ちの辞典には「おすそ分け」があっても、「お福分け」は載っていないものもありましたので、使われ方の少ない言葉なのかもしれません。せっかくある、うってつけの言葉がもったいないような気がしてなりません

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by m-morio | 2007-02-07 13:14 | | Comments(0)