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はじめのいっぽ

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日々雑感を記録します

中国・全国人民代表大会(全人代)に寄せて

先日、今年の全人代が終了しました。
この全人代は日本における国会に相当すると言われますが、その様子は随分異なっています。まず驚くのはその出席者数が3000人弱という多さでしょう。もちろんその討議の仕組みも異なります。今回は、全人代の様子を新聞報道中心に整理してみます。f0020352_1101384.jpg
◆全人代とは
 中国は共産党による一党独裁国家ですが、最高国家権力機関として「議会」も存在します。それが全国人民代表大会(全人代)です。
1954年に、北京で第1期全人代第1回会議が開催されたのが最初で、現在では、全国各省・自治区・直轄市・軍・組織などの代表により、年1回開かれています。(2007年は、3月5日から16日までの12日間)この全人代の代表は間接選挙により選出され任期は5年です。

したがって、新聞記事の「中国の国会にあたる第10期全国人民代表大会(全人代)第5回会議が5日、北京で開会した」という表現は、第10期は2003年3月~2008年3月の期間のことをいい、第5回会議は2003年から数えて5回目の会議を意味します。

今回の全人代出席者数は、2889名で、(おおよそですが)うち共産党員が71%を占めていますが、少数民族(漢族を除く55の少数民族のことは以前に触れました)代表14%、民主党派(形式上は8つの党派が存在する)15%、帰国華僑1%、香港代表1%など、各民族、各界、各地区、各階級の代表者で構成されています。

全人代が行使する職権は、憲法の改正、法律の制定、憲法と法律の実施の監督、予算の審議・承認などかあります。(国家主席、副主席、総理をはじめとする国務院・・法律などを施行する国家の最高行政機関・・構成員も全人代により選出される。)
審議の方法は、各代表が自己の出身地に基づき、各省・各直轄市・各自治区・香港・マカオなどに分かれる分科会に参加し、党中央(共産党大会で選出された中央委員など党の中枢の総称)の指導部と議論を行うことになります。

最近顕著にみられるのが、採決にあたって棄権・反対票が多くなったということです。
これまで全人代は、共産党やその意を受けた国務院(全人代の決議に基づき、政務を執行する)の提案を無批判に満場一致で採択するだけの「ゴムスタンブ」会議ともいわれてきましたが、近年は反対票や棄権票が増加するという大きな変化がみられます。今年の大会でもその数が大幅に増加したことが注目されています。
特に、最高人民検察院(日本の最高検察庁に相当)の腐敗・汚職摘発報告などの議題を中心に反対票が投じられ、全人代を通じて一般庶民の不満の現われを感じ取ることができます。

 ご承知のように中国では高い経済成長が続く一方で、都市部と農村部の格差拡大や失業問題などに庶民の不満がうっせきしていることから、全人代において党側は「民生(人民の生活)問題解決」を前面に押し出すことになりました。さて、具体的にはどのような問題がどのように討議され庶民は納得したのでしょうか。
今年の秋に予定されている共産党大会(5年ごとに開催)で二期目に入る胡錦涛総書記(国家主席)は、今抱えている諸問題の解決に道筋が付けられるのでしょうか、この辺りが焦点になりそうです。

では取り上げられた諸問題のいくつかを数回に分けてピックアップしてみます。
順序は適当ですが。。。 (続きます・・・)
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by m-morio | 2007-03-25 11:08 | 中国のこと | Comments(0)