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はじめのいっぽ

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日々雑感を記録します

全人代・・・「労働矯正」という制度の廃止へ

「裁判を経ずに身柄を拘束し、労働を通じて再教育する」なんてことが日常茶飯事に行われているとしたら・・・身震いするほど恐ろしいことですよね。
初めて知りました。  中国に「労働矯正」という制度があることを。。。

「中国の地方で起きた幹部や司法の腐敗、土地の強制収用、住居立ち退きなどに抗議し、直訴するために北京に来た農民や民衆の直訴者」を当局にとって好ましからざる者として拘束する根拠となっているのがこの制度です。

この制度の廃止を求めて農民ら1千余人が提案書に署名し、全人代に提出しました。
史上初めてのことだといいます。
彼らの代表者はこの制度について、
「正当な司法手続きを経ずに身体の自由をはく奪する制度は、公安機関の権利乱用を助長した」と批判しています。
中国の憲法では
「いかなる公民も人民検察院の批准または人民法院(裁判所)の決定を経ず公安機関に逮捕されない」
と定めており、この労働矯正制度はこれに明らかに矛盾するのです。
相矛盾するものがともに存在しているのです。

これまでも反体制活動家(上述の農民らの他に、民主活動家や非公認のカトリック地下教会の信者、当局が「邪教」とみなす気功集団「法輪功」メンバー、ウイグルやチベットなど少数民族の分離独立派などが対象とされました)の弾圧に利用され、中国当局による人権侵害の象徴として国際社会から批判されてきましたが、国内からも制度存続に疑問の声が上がり、中国共産党・政府は、やっとその重い腰をあげてこの「労働矯正制度」の廃止に向け、年内にも全人代常務委員会で審議を始める方針を打ち出しました。

ただ、この制度廃止は、「社会秩序の安定」を最優先する公安部門には慎重論も根強いと言われています。
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by m-morio | 2007-03-27 10:15 | 中国のこと | Comments(0)