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はじめのいっぽ

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日々雑感を記録します

"山内一豊の夫妻"の横顔

ご存知、山内(伊右衛門)一豊・千代を描いたNHK大河ドラマが始まった。
そのテレビは観ていない。
f0020352_944846.jpgが、「功名が辻」を読んでいる。文庫本4冊で、未だ2冊目に入ったばかりではあるがここまでの雑感を・・・・・

この種の歴史小説の題材には往々にして諸説があって、どの説を取るかによってその内容が変わってくる。したがって、司馬遼太郎の作品で書かれていることが史実として全てが正しいのかというと必ずしもそうでない。
”内助の功”誉れ高い妻・千代の出生や名前すら謎に包まれているとさえ言われている。
因みに、なぜこの夫婦愛の逸話が有名になったのか。
戦中・戦後の小学校の国語教科書に載ったからである。その話の内容については省略するが・・・

伊右衛門(一豊)は、身分ある家に生まれながら、早くに父親を失い貧しい生活を余儀なくされた。馬廻役で知行50石は少ない。
粗末な鎧兜をつけ、剥げた槍をかかえ、足の短い馬に乗り"ひどい身なりの侍”と囁かれ「ぼろぼろ伊右衛門」と嘲笑されていた。
丸顔、色白、貴人の面影あり、体型はずんぐりとして太り気味で、その性格は温和かつ謙虚で、家臣への思いやりも深かった。酒は少ししか飲めず、口数も少なかったが、戦場にでると一変し大声を発し勇猛であった。

一方、千代は大層な美人で、利口さを「無邪気」で推し包んでいた。千代も早くに父を失ったが、尼となった母とともに母の姉の嫁ぎ先に世話になり、何不自由ない暮らしをしていた。
婚礼に際し、叔父は「先方は大層貧乏だぞ。辛抱できるかどうか」と心配したが、母親は 「貧乏のほうが末に楽しみがあるというもの」 と伊右衛門の人物だけを見込んでこの縁談を受けたのである。
嫁ぐ際に"金子(きんす)"を持たせたのがこの叔父なのだ・・・

さて、この千代という女性をどう見るか?
駿馬を買うという場面では正に賢婦人の面目躍如たるものがあるのだが、読み進むにつれ妙に鼻に付く言動が多い。
これでもか・・・といった按配に次から次へとでてくる。
一言で言うと「旦那をいい様に手玉に取っている」とさえ感じてしまうのは意地悪だろうか。
とにかく"伊右衛門教育癖"があるのだ。そ知らぬ顔をして周囲のものから情報を集め、それを基に亭主にそれとなくヒントを与え(ストレートには言わない)、本人を誘導してその気にさせるといった按配である。

駿馬の挿話にしても、

<伊右衛門が黄金十枚で馬を買ったといううわさは、城下に広くひろまり、”伊右衛門とはそれほどの男なのか”・・・人々は感嘆するが、駿馬を手に入れたことに驚いたのではなく「黄金十枚」に衝撃を受けたのである。それも「内儀が持っていたらしい」と言い伝わり、うわさは一層感動的なものになる。
千代は ”伊右衛門どのはよい妻女をもたれている” との「うわさ」を黄金十枚で買ったことになる。 馬はいずれ死ぬがうわさは死なないのである。>

と書かれているほど「強かさ」を秘めた女性だったようである。

と、いうところまで読み進んできた。
テレビの話の進み具合はわからない。
先走っては申し訳ないのでここで筆をおくが、皆さんは この"一豊の妻"をどのように受けとめられるであろうか?
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by m-morio | 2006-01-27 09:19 |