ブログトップ

はじめのいっぽ

hiro1029.exblog.jp

日々雑感を記録します

ダライ・ラマ来日

を機会にもう一度“チベット”を振り返ってみます。
1949年、中国の人民解放軍はチベットに侵攻して全国土を占領し始め、1959年に勃発したラサ蜂起が鎮圧されるに至り、ついにはダライ・ラマ14世がインドへ逃れ、続いて約8万人のチベット人(族)が亡命し、インド、ネパール、ブータンに定住しました。

チベット人の総人口は600万人。209万人はチベット自治区に住んでいます。
その他はチベット自治区以外のチベット人地区です。また、世界各国にも分散し日本には60人ともいわれます。(2002年)

難民の流入は今も続いています。
現在、難民の数は、亡命中に生まれた者を含めて合計13万人以上です。

自らの生命を賭けてチベット人は、老いも若きも、中国支配のチベットから毎年2,000人以上が脱出し続けているといわれています。
何千キロにも及ぶヒマラヤ山脈の壁を越えてなんとか中国を脱出できた人たちは、チベット亡命政府の難民収容センターに保護されるのです。 f0020352_19383642.jpg
写真は 「ネパール国境付近のヒマラヤ越えの難民」→
ご参照: チベット 悲惨

この度日本を訪れたダライ・ラマ14世は新聞社との会見で、現在の中国チベット自治区や周辺のチベット人居住地区の情勢について「ここ数年で最も緊迫している」と述べています。

「ダライ・ラマの帰還を求めるチベット人住民」や「ダライ・ラマの米議会名誉黄金賞受賞を祝うチベット仏教の僧侶らの活動」に対し、中国当局が武装警察部隊を出動させ、多数の住民、僧侶を投獄するなどの弾圧を強めていることを明らかにしています。




では、今ダライ・ラマ14世が訴えようとしているのはどのようなことなのでしょうか。
ダライ・ラマの言葉を借ります。

[後継者問題]
ダライ・ラマ制度では、死後に後継者を決める伝統的な「転生(生まれ変わり)」制度を継承していますが、ダライ・ラマ14世は中国が「活仏」を許可制とするなど干渉を強めていることを懸念して、従来の制度ではなく「存命中に後継者を決定する方法の可能性を検討している」と述べ、後継者はチベット民衆の「精神的指導者」として、
(1)チベット仏教の高僧から民主的に選出する
(2)自身が後継者を指名する
-などが検討されている。

【自身の引退問題】
ダライ・ラマという宗教的な立場は変わることができない。
つまり、宗教的にはダライ・ラマは引退できないということだ。ただ、私が1959年3月にインドに逃亡し、難民の立場になってからは、それ以前に比べて、いくつかの変化が生じてきた。
つまり、徐々に民主化を進めてきたつもりだ。
政治的な引退もそれであり、2001年に亡命政権で「首席大臣制度」を採用して、私は亡命政権の最高顧問的立場であり、政治的な決定は私の手から離れている。

【中国との交渉】
交渉が始まった当初の1980年代初め、われわれはいくつかの希望を見いだしていた。
当時の最高実力者の鄧小平氏や胡耀邦中国共産党総書記とは極めて開放的に、自由に討議できた。
しかし、その後、中国内の民主化運動を経て89年にラサなどに戒厳令が敷かれるなど、事態は悪化している。ここ数年は緩和してきたが、いまは極めて緊迫している。

今朝の北海道新聞に 「独・中に不協和音」の見出し。
人権問題解決にも積極的なドイツのメルケル首相は9月23日、中国政府のチベット弾圧に非暴力で対抗するダライ・ラマを首相府に始めて招待し「チベット文化のアイデンティ(主体性)を守る運動に協力する」と約束した。

これに、チベットを実効支配する中国政府は「内政干渉のみならず、中国人民の感情も著しく傷つけた」と猛反発。
年末になってもギクシャクした関係が続き、「ダライ・ラマショックで、発電所や地下鉄の建設計画が破棄されるかも?」という心配も・・・。

このお国の過剰反応(・・・と私は受け止めているのだが)振りは、以前の日本攻撃にも似ている。

中国人民の感情・・・云々いうが一般民衆がどれほどの関心を持っているのだろう。

チベットに関しては次の日記もご覧ください
チベット
チベットの民族融合
ヒマラヤを越える子供たち
チベットと報道規制
[PR]
by m-morio | 2007-12-05 19:56 | 中国のこと | Comments(2)
Commented by majorhana at 2007-12-10 17:55 x
また中国で申し訳ありません。
杉本信行著「大地の咆哮~元上海総領事が見た中国」PHP発行、を是非読んでください。
現職外交官が書いたものですから、臨場感や説得力があります。手嶋講師の話にもっとも欠けるところです。
Commented by m-morio at 2007-12-11 08:37 x
この本は素晴らしいですね。発行されて直ぐ入手し、私の机上にいつも置いています。 病に倒れられたのが残念です。
このブログの「ライフログ」に掲載しています・・・