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はじめのいっぽ

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日々雑感を記録します

中国の一人っ子

昨晩、NHKの「激流中国・・・5年1組 小皇帝の涙」をみた。
ご承知のように、中国では長い間「一人っ子」政策を実施している。
以来、一人っ子家庭で、親が子を過保護に育てるという「小皇帝」問題が指摘されてきた。
(「小皇帝」については ”たっくんは 小皇帝 ではない”で少し書きました)

経済面では急成長している陰で、(映像にでてくる)国営企業をリストラされた夫婦の過剰な子供への期待、学校が“成績”を重視し世間の評判を得ようと叱咤激励する教育ブームの過熱ぶりがおさまることはない。

しかしそれが子供たちに重い負担となり、心に暗い陰を落としている。遠足の組み分けを作らせると「成績の悪い子」が一人はじき出されてしまった。両親の期待、愛の鞭、親子間の葛藤の末“僕 疲れました”と涙ながらに語る子供や勉強についていけない子のやり場の無い苦悩の姿は痛々しい。
親子対面での意見発表の場。私の目には異常に映った。
子供は涙ながらに“成績至上主義”、「それでいいのか?」と訴えるが、親はその立場・経験則から反論する。子供たちは黙ってしまう。

中国政府も、学力偏重主義に警告を鳴らし始めたとのことではあるが・・・。我々日本での状況から推しても簡単に解決される問題ではないようだ。

この番組はシリーズで放送され既に8回目になる。
現地の中国ではこの番組は公式には放送されていない。しかし、インターネットを通して中国語の字幕付きで読むことができ、大きな論議を呼んでいるという。
当局はネット上からの削除を指示するがサイトを換えてアップするのでいたちごっことなっているらしい。
(内容が中国が直面する各種の問題を現場に密着して取材しているので当局を刺激するだろうなあ・・という場面もある。)

勿論、
「一つの側面を全体であるかのように取り上げ、悪意に満ちている」 「自国の問題を棚に上げ、中国を批判し、その発展を阻害しようとしている」
といった反対意見もあるが支持する意見は根強いという。

昨年4月から始まった番組はそれ以降、月1~2本ペースで放映の予定であったが、中国政府の抗議を受けて7月、8月は見送られたらしい。その後は、当局の立場を受け入れ、条件付で9月から再開したとのこと。

「中国のメデイアができないことを日本のメディアがやった」という声もあり、それだけ経済格差の拡大や言論の不自由が深刻だということのようである。
上記のようにネットで読めるからといって、中国に「言論の自由」があるというわけではない。取り締まろうとしても取り締まれない“ネット”という空間が生まれているといことなのでしょう。

これまでに放送された番組は次のとおりです
07.04.01(日) 富人 と 農民工
07.04.02(日) ある雑誌編集部 60日の攻防
07.05.06(日) 青島 老人ホーム物語
07.06.10(日) 北京の水を確保せよ~しのびよる水危機~
07.09.09(日) 民が官を訴える~土地をめぐる攻防
07.10.07(日) チベット 聖地に富を求めて
07.11.04(日) 密着 共産党地方幹部
08.01.06(日) 5年1組 小皇帝の涙
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by m-morio | 2008-01-07 16:29 | 中国のこと