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はじめのいっぽ

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日々雑感を記録します

”ウイグル族”のことから・・・

中国に 新疆ウイグル自治区 という地域があることはご承知のことである。
この自治区に関しては以前からいろいろ取りざたされている。中国当局もその扱いを誤るとことが複雑になりかねないということも承知している。

名前が示すように少数民族のウイグル族が多数住む地域で、アラビア文字を基本としたウイグル文字を使用していることでも知られている。
この地区の学制はほぼ日本と同じで小学校6年、中学3年、高校3年であるが大学へ進学するに際しては2年間(最近は1年に短縮されているかもしれないが)の中国語(漢語)の習得が義務付けられ、その後大学進学となる。実際には、小学校から中国語の教育は行われているようではあるがその上達度は専門の勉強をするには不足ということであろうか。
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などという話を聴く機会があった。市民カレッジでである。

「中国少数民族の今の姿~文化、食生活、生活スタイル~」と題した講座であった。

決して「ウイグル族」のことを勉強するのが目的ではなかったのだが、たまたまこの講座を担当した講師がウイグル族の女性であったために、少数民族とはいっても“ウイグル族”が中心になってしまった。
講座の内容はテーマなりのもので、ここで格別取り上げるほどの内容ではなかったのだが、今回は時間に余裕があったので質疑の時間をたっぷりととられた。
講師の経歴など知らないで(知らされずに)参加したので特別質問も用意していかなかった。でも、折角の機会である、日ごろ聞く機会があればなぁと思っていたことを口にしてみた。

中国にかかわる情報は、「新聞」「テレビ」「Webニュース」「出版物」で知る程度のことである。
しかも、中国は建国以来共産党の一党独裁の国家である。中国当局の政策、方針と異なる世論は抑圧されてきたし、また異なった世論がメディアを通して公表されることもあり得なかった。

要は、メディアは党や政府の方針を大衆に伝える「宣伝機関」という位置づけであった。
政治、外交問題の報道は、なおさら宣伝機関としての役割を持つ。
いまだに外交問題は国営通信社の「新華社通信」、共産党機関紙の「人民日報」が一元的に行っている。
従って、各種の新聞やテレビはその報道を転載することになる。独自のニュースとなればスポーツ、芸能、観光などの記事となる。
ただ、こんな記事だけを載せていたのでは売れない=採算が取れないのである。「売れる新聞」を作らねば倒産の憂き目にあう。市場経済が本格化し、高度成長が実現すると広告需要が大きく伸び新聞の発行部数も増え、その種類も急増した。
共産党と市場経済が共存しているように、機関紙と大衆紙が並存を続けている。

随分脱線しました。

なぜこんなメディアのことに触れたかといいますと、私の質問が思わぬ結果になってしまったからである。
メディアが直接の要因ではないが、いわゆる当局=共産党のウイグル族あるいは新疆ウイグル自治区を見る目が事のほか厳しいものがあることを窺わせる一こまであったからである。
以前に“新疆ウイグル自治区”の項で、この自治区が置かれている現状や独立志向が強く中国当局がかなり厳しい目でこの自治区を監視していることについてその一端にふれました。

質問・・・「新疆ウイグル自治区」と聞くと、中国においては極めて独立運動を積極的に行っているように我々日本人には伝わってくるのだが、自治区内の一般市民の方々はこの件に関してどのように考え、受け止めているのか。
・・・知りたかったのは、メディアを通さない「一般市民の気持ち」であった・・・

返答・・・(結論だけ書くと)
政治向きの話には触れたくない! とのことでノーコメントとなってしまった。
発言することによって、故国の親類縁者に影響を及ぼすことを懸念してのことらしい。。。

一党独裁体制下での市場経済が急進している(いろいろな問題を含みながらも)中で、一方ではこのように今の中国の難しさが潜んでいるのかもしれない。
図らずもその一端を垣間見たような気がする。
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by m-morio | 2008-02-15 13:20 | 中国のこと | Comments(0)