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はじめのいっぽ

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日々雑感を記録します

CD

大雪山は、紅葉真っ盛りらしいし、旭岳も初冠雪とのこと。でも撮影に行けない。今週は、何かと雑用が多い。
昨日も、昼間は検査通院で4時間。 夜はお招きを受けていた映画の試写会へ足を運んだ。
テレビに続いて映画化された ご存知 藤沢周平の傑作 「蝉しぐれ」 です。

原作、テレビ、映画を通して
強烈に印象に残るシーン・・・
«藩主のお世継ぎ争いに巻き込まれ、切腹させられた父の遺骸を荷車に載せ、真夏の白昼、町中を横切って、我が家まで引いていく十六歳の 文四郎 の姿。
人々の突き刺さるような視線を一身に浴び、坂道を汗みずくで歯を食いしばり荷車を引く少年に、真夏の太陽は容赦なく照りつけ、その全身を蝉しぐれが包み込む。»

なんとも切ないシーンです。
少年にとって、こんなに悲しく、屈辱的な出来事があるだろうか。
ある出来事が、その人の青春時代を支配してしまうことがある。
文四郎の場合、その出来事は正に 父の死 であったろう。

テレビも映画もそれなりにいいのですが、
秋の夜長に原作に親しむことをお勧めしたいですね。 
読む時間がないかたは、映画の公開は 10月1日(土) とのことですから足を運んでみてはいかがでしょうか。
(2005/09/22 09:53:33)

これは 昨年9月にNPMの掲示板への書き込みをコピーしたものです。

「藤沢周平の朗読名作選CD」というのが発売されているらしい。
江戸の下町を舞台につつましく暮らす名もない人々の生活ぶりを描いたものや東北の小藩(海坂藩・・うなさかはん と読む)の藩士の生き様や情景描写は心にしみるものがある。

しかし、CDというのに少々ひっかかる。
「蝉しぐれ」が映画化されたが、どうもしっくりこないのである。テレビのドラマ化でもそうだった。
映像と俳優の印象がその作品のイメージを固定化してしまうように感じてしょうがない。
あの 牧 文四郎 や ふく は、活字を追いながら自らがそのイメージを作り上げていくことに楽しみがあると日頃考えているからであろうか。
蛇足だが、”ふく”役はテレビのほうがはるかに私の感覚に近かった。この差が違和感をもたらすのだ。
CDが、いかに名優と言われる人が朗読し、優れたものであろうと手に入れようという気持ちは起こらない。
活字を追いながら想像力を膨らませ、読んでは戻り、戻っては進みを繰り返し、ゆっくりと読み進むのは至福のときである。
CDを聴くとすれば、相当の神経を集中して言葉の意味を考え、情景を想像しながら・・ということになる。とても自分のリズムではない。
随分疲れることにならないのだろうか。
ただボンヤリと聞き流すのなら別だが・・・CD_f0020352_13444298.jpg

朝から 雨 
間もなく ラグビー の 決勝 が放映される
夜は マンション の 会合が予定されている
それまでの 時間つぶし でした

写真 は 話題とは無関係です
さる日 ベランダ から撮ったもの・・・
by m-morio | 2006-02-26 13:38 |

by m-morio