ブログトップ

はじめのいっぽ

hiro1029.exblog.jp

日々雑感を記録します

<   2009年 03月 ( 5 )   > この月の画像一覧

3月の講座も本日で終了した。
アフガニスタンとパキスタンについてはなんとか取りまとめたが、残りのイラン・イラクを整理するには少々時間がかかりそうである。 それまでのツナギに・・・

新聞等に頻繁に出てくる「イスラム原理主義」について整理しておこうと思う。

「イスラム原理主義」とは、
キリスト教のプロテスタント運動のひとつ「ファンダメンタリズム(根本主義)」をイスラム教に当てはめた言葉といわれ、イスラム法(シャーリア)に基づいたイスラム国家の建設を理想とする思想ということらしい。

言い方を代えると
「西欧的な近代化をムスリム(イスラム教徒)の堕落とし、ムハンマドの教えに立ち返ってイスラム世界を再生しよう」とする考え方のようである。

注) シャーリアは、アラー(神)の啓示である聖典クルアーン(コーラン)や、預言者ムハンマド(モハメット)の言行録(ハディース)などに基づき、刑法、民法から生活上の規範まで規定している。

1979年のイラン革命を機にこの思想が広まっていった。
一時、代表的な国家として挙げられたのが、
イランでありサウジアラビアで、政治と宗教が一致した”政教一致体制”の国である。
この原理主義は、インドネシアなど東南アジアから、ウズベキスタンなどの中央アジア、アルジェリアなどの北アフリカ諸国までイスラム世界全域に及んでいる。
非合法組織も多い。
現状では欧米主導の中東和平に反対してテロ活動を展開している組織ばかりが目に付くが、過激派ばかりではない。
例えば最大勢力のエジプトの「ムスリム同胞団」は穏健派で知られ、福祉、医療サービスを手がけ、非暴力で理想国家の建設を目指している。

More
[PR]
by m-morio | 2009-03-26 19:27 | 市民カレッジ | Comments(0)
先日 「ネパール・チベットを中心にしたヒマラヤ圏の自然と民族」を聴講している・・・とご報告しました。
その続きを。

チベットの文化などの話の中でベマヤンジェンさんという女性歌手が紹介されました。 全く初めての名前でした。
日本ではバイマーヤンジンの名で活動しています。f0020352_1621674.jpg

少しご紹介しましょう。

チベット アムド地方出身
中国国立四川音楽大学に入学
卒業後同大で教鞭をとる傍ら、中国各地でコンサートに出演
1994年来日
チベツトの音楽、文化、習慣などを紹介するため日本国内各地で公演、コンサートを開く
大阪在住 一児の母

特に私の目を引きましたのは
中国に学校を建てる ・・という困難な活動を続けていることでした。

遊牧民の子供として生まれ、幸いにも自分は大学まで通うことが出来たが、チベットに生まれたがために多くの子供たちは教育を受けることができないという現実があること。

日本に来て、日本が早くから教育に熱心であったことに思いがいたり、少しでもチベットの教育水準を上げたいとの思いが強くなり、立ち上がったとのことです。
すでに9つの小中学校が開校したとか。
しかも、建物も仕組みも遊牧民の生活に合うように作っているのだそうです。

コンサートでは、日本の童謡を良く歌うそうです。

興味がありましたらHPをご覧ください。
[PR]
by m-morio | 2009-03-20 16:10 | 中国のこと | Comments(0)
Part1 からのつづき・・・

◇ ソ連撤退後のアフガニスタン
 ソ連軍撤退後の政情が安定しない中、ゲリラ勢力は、ゲリラ同士の内紛が続く。
同じイスラム教徒であっても、宗派が違ったり、民族が異なったりで、ソ連軍と戦うという共通の目標がなくなった途端に対立を始めた。
アフガニスタンの最大の民族パシュトゥン人主体のゲリラ組織が頭角を現すが、この組織の後押しをしたのが、アフガニスタンにパキスタン寄りの政権を樹立したいと考えるパキスタン軍統合情報部(ISI)であった。
ISIは、ゲリラ組織でも、パキスタン国内にも多かったパシュトゥン人主体の組織を支援した。
アフガニスタンは、パキスタンの意向によって大きな影響を受けることになったのである。

◇ タリバンの出現
 ソ連軍撤退後、アメリカは途端にアフガニスタンに興味をしめさなくなる。アフガニスタンに大して興味がなかったのか、対ソ連に勝てばいいということだったのである。
アメリカが興味や感心を失った後に、アフガニスタンに新たに台頭したのがISIによって教育された“タリバン”だった。先の(パシュトゥン人主体の)ゲリラ組織を見限っての支援である。
このタリバンの庇護のもとで、やがて“オサマ・ビンラディン”が反米テロを計画することになる。
 タリバンとは、アラビア語で「神学生達」という意味で、パキスタンの神学校の卒業生たちが主体となっていたのでこの名前がある。

注) ソ連軍のアフガニスタン侵攻以来、戦火を逃れて多くの難民が周辺の国々に流出した。
特に、隣国のパキスタン西部には、パシュトゥン人が多く住んでいたことから、多くの難民が集まった。
この難民の子供たちに対して、イスラム原理主義団体が「神学校」を建てて、イスラム教を教え込んだ。
多くが全寮制で、男子を対象とした。大半は孤児だった。
ひたすら「コーラン」を暗唱させるだけで、「神のために死を恐れずに戦え」と教えられた。
指導者は、ムハンマド・オマル。

More
[PR]
by m-morio | 2009-03-17 12:19 | 市民カレッジ | Comments(0)
毎日の新聞紙上に頻繁に登場する国々を挙げると、日本との係わりではアメリカを筆頭に、中国、韓国、ロシアなどが多い。
一方、政情が不安定で何らかの紛争や問題を抱えている国々には、アフガニスタン、パキスタン、ウクライナ、イラン、イラク、北朝鮮などがある。

3月に入って、「現代史」の講座が始まった。
今回は、四つの国が取り上げられる。
アフガニスタン、パキスタン、イランそしてイラクである。
いわゆる、中東における問題の国々である。
いつもならば、これらの国々を個別に、他国とは切り離して現状を解説してもらっている。

しかし、これらの国々の場合、単独では論じられないほど互いに複雑に絡み合っている。
いや、四カ国だけでなく、これらの国に“アメリカ”が絡んでくるから更に事は複雑である。
従って、今月はこれらの四カ国とアメリカとの関係を交えた現状を中心に紐解いていくことになった。

現状、そして若干の歴史的な背景にも遡るので本稿も少々長くなる。
相変わらず、講義と新聞のスクラップ、報道番組での解説、参考書などあちこちから勝手につまみ食いをさせていただいて、私なりに配列したものである。
まさに、「受け売り」であることをご了解願いたい。(今更、お断りすることもないのだが・・・)

“アメリカ”が・・・と書いたが、これまでに“アメリカ”が単独で取り上げられたことはなかった。
次回(6月の予定)では、いよいよこの“アメリカ”が俎上にあがる。
事前の参考書として「好戦の共和国 アメリカ ~戦争の記憶をたどる~」(岩波新書)が紹介された。
6月までに読むようにとのことなのだろう。

題名が面白い。
アメリカはまさに“好戦”の国なのかもしれない。
南北戦争以来、近年のイラン、イラク、ベトナム、アフガニスタンなど、常に軍隊を海外へと派遣している国である。
その辺のことは後日に譲るとしてまずアフガニスタンから取り掛かっていこう。


More
[PR]
by m-morio | 2009-03-15 13:55 | 市民カレッジ | Comments(0)
今、市民カレッジで現代史と平行して 「ネパール・チベットを中心にしたヒマラヤ圏の自然と民族」を聴講している。
現代史の講座では、ともすれば民族・宗教・領土にまつわる戦争・騒乱・対立が取り上げられる。
殺伐とした印象を拭えない。少し文化的なことに触れたくなっての受講となった。

◇まず、いつものように「ネパール」の位置関係を見てみる。(ネパールについては、概略を既に記録したのでここを参照願いたい。)
内陸国で、一方はインドと接し、一方はヒマラヤ山脈を隔てて中国・チベット自治区とつながる。
緯度的には日本の奄美大島あたりに相当するが、首都カトマンズの標高は千数百メートルの高地である。
面積は、北海道の2倍弱、人口はおよそ2500万人。
まだまだ未発達の国である。
講師や受講生が何度か旅しているとのことでその様子を聞くと、まず驚くのは「50年以上前の日本にタイムリップスした・・」「戦前の日本を思わせる」という。
そして、平和で清潔な日本から行くと、まずその汚さに戸惑うようである。

[追記」
この講座は、「現代史」の講座とは少し趣きを異にする。
札幌市生涯学習センター”ちえりあ”が、「ご近所先生企画講座」と銘打って今回から始めた新しい企画である。 
「教えたい人」と「学びたい人」が集い、 共に学び合いながら「学びのコミュニティづくり」を目指している新しいタイプの講座。
「自分の趣味を活かしたい」「このコツを教えたい」という思いを持つ方々が、「ご近所先生」となって、講座の企画から運営までの全てを担う。
そして、受講生は講師から学び、講師も受講生から多くのことを学ぶ『学び合いの場』
講師となる方の知識、身につけたノウハウ、これまでの経験を「講座」に活かしてみよう・・という意欲的な人を募集している。

・・・と広報されている。


More
[PR]
by m-morio | 2009-03-12 15:56 | 市民カレッジ | Comments(0)