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はじめのいっぽ

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日々雑感を記録します

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今年度の2回目の読書会は、先生が海外へ旅をしたことでお休みとなっていたので6月に開かれた。
久しぶりに一同に会した席では、先生の旅行談に花が咲き、読書のほうは流れた形になった。
アゼルバイジャン・アルメニア・グルジア、そして黒海を渡ってウクライナへ行き、トルコを経由して帰国するというおよそ1ヵ月の行程だったようだ。

3回目の席上でメンバーの中にイラン旅行から帰ってきた人がいた。
ご存知のとおり、イランはペルシャ人中心の国で、イスラム教信者が多く、政治も政教一致の国。

旅行してきたかたがたが口をそろえて言うには「(イランでは)お酒は飲めない」「そもそも売っていない」という。そこで、本題と少し離れるが、お酒の話を。
イランのお酒の話を聞きながら、うーん・・・。そうだったかなぁ・・と考え込んでしまう。
何かの本でパーティを開いている話を読んだ記憶がよみがえる。
しかし、その本を思い出さないので沈黙を守った。

帰宅後、見つけました。

春日孝之著 「イランはこれからどうなるのか」・・・イスラム大国の真実・・・。
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著者は、毎日新聞の編集委員で、テヘラン支局勤務のときに体験したことをもとにまとめられている。

本書の第1章は「現代イランの生活をのぞく」。

その中の一部を拾い読みします・・・・・・と。

まず、2005年10月、テヘランの特派員として赴任。
アフマディネジャド大統領の新政権が発足したばかりの時期だった。
着任早々、イラン人のジャーナリストに誘われてあるホームパーティに顔を出す。
広々としたリビングに、おしゃれした男女が十数人歓談していた。
室内には西洋音楽が流れ、モダンなリビングには”洋酒”を並べた飾り棚があり、ソファの側には、ビールやワイン、ウイスキーなどさまざまなアルコール類が用意されていた。
「飲み物は何にします?」と声を掛けられ、アルコールが飲めない著者はジュースを所望すると、 
「あら、日本人はアルコールがないと生きていけないじゃないの? イラン人もそうだとうもうけど」
と冗談を返された。

イランには、バーもなければ、ディスコもない。ロックなどの西洋音楽や飲酒は禁止されている。

しかし、週末になると多くの人たちが「当局の目」にふれない自宅でホームパーティに興じている。
夕食後、室内の照明が落とされ、リビングはディスコに様変わりした。         
ステレオのスピーカーから西洋やイランのポップスが大音響で響く。

著者によれば、アフマディネジャド政権誕生後、イスラム革命後「密かに」続いていたホームパーティは、もはや当局も黙認しているようだという。

そうはいっても、パーティはイランの「裏の顔」。
建前を使い分ける性向が、ますます増幅されると警鐘を鳴らす声もあるという。

いずれにせよ、アルコールに関しては、どこのホームパーティでも供されるわけではないにしろ、密輸モノがいろいろなルートを通じて、さほど高くない値段で、比較的簡単に手に入るらしい。
食料品店にはノン・アルコール・ビールが並んでいるという。

「イランではお酒は売っていない」というのは、ぽっと出かけた観光客の視線では当然のことだろう。

しかし、本書の記載を見る限り「裏の顔」があるのもまた事実のようだ。

著者が体験したことが、今でも続いているとしたら。。。。。ですが。
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by m-morio | 2012-07-22 16:12 | 市民カレッジ | Comments(0)