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はじめのいっぽ

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日々雑感を記録します

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時代小説を愛読している。
時代背景は、江戸時代が多い。
権力闘争あり、下町の人情話ありで、なかなか興味深い。
最近手にした本に、「奥右筆」という職分の者が登場してきた。

「奥右筆」=江戸幕府の職名。若年寄に属し、公文書や記録を管理し、先例を調査して老中の政務の資とした・・・・「広辞苑」

 五代将軍綱吉のときに、右筆から分離して作られたもので、当初はその職分もはっきりと区別されたものではなかったらしい。
もともと、奥右筆は老中たちに奪われていた政(まつりごと)の実権を、将軍家へとりもどすために設けられた職であるという。
ときの将軍の都合で、いろいろと改革が行われたこともあり、幕府の公式行事のみを担当するといいながら、将軍家菩提寺の年忌法要などもあつかっていた。

右筆(表右筆)とは前例のある書付相手の仕事である。まったく筋違いの役目から移ってきたのでは、とまどうことになる。いわば、表右筆は奥右筆への修行の場であった。
また、大名や旗本の家督相続、隠居、婚姻などの書付も扱う奥右筆は余得も大きかったようだ。
なにせ、奥右筆の筆が入らないことには、相続も婚姻も効力を発しないのだ。
世継ぎ無きは、断絶。多少緩和されたとはいえ、これは幕府の決まりであった。
相続の願いをいつまでも放置されては、家名に傷が付く。
そして、どの願いをいつ処理するかは、奥右筆の胸三寸なのだ。

また、奥右筆の仕事に、幕府役人の任免の記録があった。
「免」は楽な仕事であった。何年何月何日に、どのような事情で誰それが罷免されたと書くだけだからである。
問題は「任」にあった。
任の場合、その候補となった者が、過去に問題を起こしていないか、一族に利害の重なる役目に就いている者はいないか、本人の素質は合っているかなど、ふさわしい人材かどうかの調査をしなければならない。これも奥右筆の仕事であった。

さて、今、本邦では新たな組閣の準備が進められている。
目まぐるしく首相や大臣が変わることで世界的に有名になってしまった。
その分、国の立ち位置も下がる一方という体たらくである。
大臣が頻繁に変わる一つの理由に、新任大臣の失言がある。
また、不適切な献金を受けていたり、暴力団との関係などなど多岐にわたる。

言っても詮無いことではあるが、今、「奥右筆」が存在したならば、資質から過去の言動までしっかりと調査してくれるのだろうが。。。。

26日に閣僚の顔ぶれが明らかになる。
間違っても、浮かれて”失言”など発しない御仁であってほしい。
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by m-morio | 2012-12-22 18:54 | 日々雑感 | Comments(0)